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Your search : [ author:冰心] Total 10 Search Results,Processed in 0.106 second(s)
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1. 国際子供デーによせて
「六·一」国際子供デーがまたやつて来ました。毎年この日は、新中国の一億三〇〇〇万の子供たちにとつて一番楽しい日です。託児所、幼稚園、小学校それから子供のあつまる少年宮、少年の家、子供劇場など、どこへ行つても子供たちのために記念行事のプログラムが組まれています。この日子供たちはみんな晴れ着を着飾つて、明るい陽射しのなかを蝶々のように思いきりとびまわります。全国各地の公園、映画館、劇場は、子供たちの明
Author: 冰心 Year 1960 Issue 6 PDF HTML
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2. 日本の女流作家を思う
この二年らい、中国人民が深い関心をよせている、日本人民の日米「安保条約」反対闘争の報道のなかに、わたしのよく知つた日本の女流作家の名前がよく出てきた。こうした方たちの作品や演説、詩を読むと、わたしには、演壇に立つたり、デモ行進の隊列にまじつて行進したり、あるいは机の前にすわつて怒りの炎をもやしながらペンを走らせているあの方たちの姿が浮かんでくるような気がした。そんな時わたしは、手をぐつとさしのべて
Author: 冰心 Year 1961 Issue 9 PDF HTML
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3. 海をこえて日本の作家のみなさんへ
一九六二年の初春を迎え、あふれるばかりのまごころと熱情をこめて、日本の作家のみなさんにつつしんで新年のおよろこびを申し上げます。去年の春―あわ雪がとけて、桜の花が咲きにおう頃、希望を象徴するあの緋色の花の雲につつまれて、中日両国の作家やアジア、アフリカ諸国の作家たちが東京でひらいたアジア·アフリカ作家会議緊急会議の深い印象は、いまもなお昨日の出来事のようにあざやかにわたしの脳裏にきざみつけられてい
Author: 冰心 Year 1962 Issue 1 PDF HTML
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4. 朝に道を聞けば夕べに死すとも可なり
「朝に道を聞けば、夕べに死すとも可なり」とは、古代中国の思想家·教育家孔子ののべたたいへん意味の深い言葉です。わたしの理解するところでは、孔子のこの言葉は、真理を聞くことができたら、安心して死んでもよろしい、かならずしもそれを実行する必要はないと、いうことをいっているのではないと思います。そうではなくて、暗黒のなかで苦しみもがきながら道を搜しもとめている人間の、もしいつか、安心立命ができる大道理が
Author: 冰心 Year 1962 Issue 7 PDF HTML
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5. 下駄
淡い金色の夕日が、この船と同じように、ものうげに長方形に区切られた水面に浮かんでいる。両がわの岸壁にたちならぶ倉庫の灰色の戸はもうぴったりと閉ざされている。午後じゅうつづいていた騒がしい人声はとだえ、あたりは静まりかえっている。ただそよ吹く夕風が埠頭にちらばるワラや紙屑を吹き散らしている。わたしは黙々と船のてすりに身をよせていた。まわりは空虚な静寂につつまれている。時が流れてゆく。果てしない夕闇が
Author: 冰心 Year 1962 Issue 9 PDF HTML
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6. 除夜に友を憶う
窓外はつぎつぎと絶え間なくひびく爆竹の音、その中で子供たちが鳴らしている「二踢脚」(爆竹の一種)が地面で一度、それから音をひいて高く上がって空中でもう一度大きくひびく。レースのカーテンがときどきぱっと明るくなるのは、子供たちがいろいろな花火を上げているのだ。賑々しく楽しい北京の除夜。でもなぜか、かすかなかげりが私の心をよぎる。私は古い二句の詩を思い出す。「一年将尽夜,万里未帰人」ゆく年の夜だが、遠
Author: 冰心 Year 1984 Issue 5 PDF HTML
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7. 奇跡の町―三門峡市
わたしは窓ぎわの座席に座つていた。そとはどんよりとした花曇り。もうまる半日というもの、汽車は黄土高原の谷間をぬうようにして走りつづけている。黄土高原地帶特有の洞窟住宅の入口に近く、今を盛りと咲きほこる一本(ひともと)、二本(ふたもと)の桃の花が、夕暮れのうす闇のなかに、ひときわ匂(にお)やかな紅を点じている。高原のそこここに高く低く散在する麦畑のやわらかな緑には、手を伸ばしてそつと撫でてみたいよう
Author: 謝冰心 Year 1960 Issue 4 PDF HTML
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8. 前進をつづける日本の友へ
英雄的な日本のお友だちのみなさんいまわたくしは、胸を高ならせながら筆をとつて、アメリカ帝国主義とその手先である岸信介政府にたいして不撓不屈の偉大な闘いをすすめている日本のお友だちのみなさんに、かぎりない同情と敬意をお送りいたします!わたくしは毎朝起きると、とるものもとりあえず、ラジオのスイツチを入れ、新聞をひろげて、日本国民がずつと続けている、わきたつようなすさまじい闘争のニユースを聞き、ていねい
Author: 谢冰心 Year 1960 Issue 60 PDF HTML
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9. 日本の皆さまへ
親愛な日本のお友だちの皆さまペンをとつてこう書きだしただけで、わたしの眼のまえにはもう、親しい方々や、おなじみとまではいえないにしても、これまでお近づきになつていただいた方々のなつかしい面影がたくさん浮かんでまいります。そういう方々のなかには、ふるくからご交際をねがつている方もあれば、一九五五年にお国をもういちど訪問したとき、広島や長崎、あるいは福岡などで、いくどかお目にかかつた、「交わりこそ浅け
Author: 謝冰心(シエピンシン) Year 1957 Issue 1 PDF HTML
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10. 人民代表の視察記
幸福谷記謝冰心わたしたちの一行十数人は、一列になつて、用心しながら田圃のあぜを歩いていつた。行く先はむかしの「鬼集谷(クイチークウ)」、今の「幸福谷(シンフークウ)」である。河南(ホーナン)省登封(トンフオン)縣文家(ウエンチヤア)村には、細長い谷間があつて、小さな土饅頭の墓がすきまなく並んでいる。月の明るい晩でも、村の人たちはここは避けてとおつた。というのはこの谷には鬼(クイ)(幽霊)が集まつて
Author: 謝冰心(シエピンシン) (全国人民代表大会代表、作家) 高士其(カオスーチー) (全国人民代表大会代表、自然科学者) 金仲華(チンチユンホワ) (全国人民代表大会代表、上海市副市長) Year 1959 Issue 7 PDF HTML