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Your search : [ author:マラチンフ(蒙古族の作家、瑪拉沁夫)
え·古 干] Total 8 Search Results,Processed in 0.137 second(s)
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1. 「活仏」
「活仏」になってしまったおさな友だち。人はなぜ偶像を作りだすのか?……蒙古族の作家がしみじみとつづる回想的小品。私の故郷はパイインホト村といって、私たちの旗[注释1]の首長、王爺の屋敷があった。私がその村で過した幼年時代―それは、遠くおぼろにかすんだ神秘的な色彩におおわれて、なつかしく私をひきつける。隣の家は、トクスというラマ僧[注释2]だった。ラマ僧は結婚してはならないはずだが、トクスには妻も子
Author: マラチンフ(蒙古族の作家、瑪拉沁夫) え·古 干 Year 1980 Issue 11 PDF HTML
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2. 弦上の夢(上)
一深みのあるチェロの音がきこえてくる。あるいは穏やかに、あるいはしのび泣くように、あるいは木枯しのように。冬空のように凍りつくかと思えば、たちまち軽く細く……。消えるかと思えばまた激しく……。誰かに心の奥を語りかけるようなひびきである。「ああ、慕容(ムウロン)(姓)楽珺(ロウチユン)[注释1]の演奏だ!」と音楽好きの人ならすぐ聞きわけられるほど、その弦の調べは、心に語りかけるものをもっている。慕容
Author: 宗璞 え·古干 Year 1979 Issue 5 PDF HTML
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3. 弦上の夢(中)
三それ以来、梁遐(リアンシイア)は毎週一回、慕容楽珺(ムウロンロウチユン)のレッスンを受けるようになったのだが、ふだんの日にも時どき来て、何くれとなく手伝ったりしていた。梁遐は聡明で、一を聞いて十を知るというタイプで、知識も広く、どんな話題でも、どんなことでもかまわず平気でずけずけという。だが、誰でも知っているようなことを、さっぱり知らないことがある。楽珺の同僚が来て、小説の話をしていたとき、いき
Author: 宗璞 え·古干 Year 1979 Issue 6 PDF HTML
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4. 弦上の夢 (下)
〈前号までのあらすじ〉 女流音楽家で音楽学校チェロ教師の慕容楽珺(ムウロンロウチユン)は、親友の忘れがたみで十九歳になる娘·梁遐(リアンシイア)を自宅にひきとり、めんどうをみていた。文化関係の老幹部だった梁遐の父は彼女が十歳のとき、「反革命分子」のぬれぎぬで監禁されて「自殺」し、母親も病死したのだった。
Author: 宗璞 え·古干 Year 1979 Issue 7 PDF HTML
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5. 楓
秋の日暮れ方、夕焼が西の空を赤く染めていた。炊事班の建物のある山間(やまあい)の谷間から大跨ですたすたと出てきた自動車隊第二中隊の運転手胡文発(フーウエンフア)は、手にしたマントウの残りのひとかけらを口に押し込むと、油で汚れた両手で上着の埃やマントウの屑をはらいおとしながら、トラツク待避所にむかつて歩いて行つた。待避所は右手の林の中にあつた。そこには山の麓にそつて、十いくつかの掩蔽壕が掘られていた
Author: 和谷岩 え·古元 Year 1960 Issue 6 PDF HTML
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6. 第十六話門球
わたしの.住んでいる北京市の西城区は東京都の中野区と友好区の関係を結んでいます。そんなわけで西城区と中野区とのあいだではいろいろの交流があるのですが、去年の秋には中野区の高齢者の「門球訪中団」が北京を訪れて西城区の高齢者門球チームと友好試合をおこないました。え1「門球ってなんだ…」。ハイ、中国語では「門球」と発音するのです·が、門はゲート、球はボール、ゲートボールのことです。この中野区の「門球訪中
Author: 文·李順然え·干叔方 Year 1992 Issue 4 PDF HTML
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7. 第十七話天天向上
春の短い北京の五月、街の緑は一気に新緑から万緑に衣替えします。こうした緑の大海原の合間、合間に折り折り姿をみせるあの文字、この文字ーときには励ましを、ときには安らぎを、ときには戒めを……感じさせてくれる街かどの標語のあの文字、この文字です。励ましfこのところ、北京の街かどでよく「2000」というアラビア文字を目にします。北京の街の標語のニューフェースといえるかもしれません。「2000誰の横には青·
Author: 文·李順然え·干叔方 Year 1992 Issue 5 PDF HTML
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8. 第二十話八八八八
今回は数字の話です。タイトルの「八八八八」とは?まあ、ゆっくり最後まで読んでください。かなりはっきりした形で残されている中国最古の数字は殿代(紀一兀払則十山ハ世紀~紀元前十一世紀)の甲骨文字のなかにみられるものです。甲骨文字の一から十までの数字は次のようなものです。一、二、三、一≡、〈、X、十、〕〔、a、―です。よくみていると漢字のルーツが浮かんでくるようですね。甲骨文字とは中国古代の殿王朝が占い
Author: 文·李順然え·干叔方 Year 1992 Issue 8 PDF HTML