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Your search : [ author:写真佐渡多真子
文 原口純子] Total 4070 Search Results,Processed in 0.098 second(s)
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2821. 一人っ子
兄と弟と三人兄弟の私は、子供のころからずっと一人っ子に憧れていた。もし、兄弟がいなければ、おやつも、おもちゃも、テレビのチャンネルも、全部自分のものになるし、何よりも、大好きな父母の愛情を独り占めにできるのに……と考えていた。中国での二十数年にわたる一人っ子政策は人口抑制に大きな成果を上げ、その間の出生数は約三億人抑えられたと聞く。そのため、都市部では、ほとんどが一人っ子で、彼らは、私が子供のころ
Author: 写真·文 佐渡多真子 Year 2004 Issue 10 PDF HTML
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2822. 通勤圏の拡大が「足」を変えた
押し合う乗車、快適な乗車五十歳の蒋鴻霞さんは北京大方百貨店の店員である。北京大方百貨店は中規模なデパートで、市中心の旧市街地にある。蒋さんは通勤に一時間以上かかり、まず公共バス(トロリーバスも含む)に乗って地下鉄の駅まで行き、その後地下鉄に乗り換えて市中心へ行き、最後に徒歩十分で勤め先に到着する。北京では蒋さんのように、通勤に毎日一、二時間かかる人は珍しくない。いかなる都市でも、公共バスは外出時の
Author: 侯若虹=文 馮進=写真 Year 2004 Issue 10 PDF HTML
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2823. 広がるボランティアの輪
中国語では「志願者」という。英語の「ボランティア」の訳である。中国の各地のさまざまな分野で、多くのボランティアがいま、生き生きと活動を始めた。 彼らの行為は無償で、自発的なものだ。弱者へのおもいやりや環境の保護などがその出発点になっている。市場経済化でとかくギスギスしがちな人々の心に、温かい光を呼び戻す作用を果たしつつある。 中国でボランティアの輪が広がり始めたのは十数年前からである。ボランティア
Author: 張春侠=文 楊振生=写真 Year 2004 Issue 11 PDF HTML
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2824. ハトと女の子
北京の地壇公園の縁日で、ハトと遊ぶ女の子。中国でも白いハトは「平和」を意味するそうだ。「鴿哨(グーシャオ)」と呼ばれる笛を尾につけたハトたちが、フートンの上を舞っていたのは、北京の風物詩だったそうだが、街の美化を理由に、今では北京市内で、ハトを飼うのは制限されている。群れだったハトたちが、芸術的なほどきれいな三角形の隊列を組んで飛んでいる姿は、どうやって位置を伝え合うのか不思議で、いつまでも、いつ
Author: 写真·文 佐渡多真子 Year 2004 Issue 11 PDF HTML
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2825. 癒しと発展をつなぐ農村観光
美しい白洋淀何群征さん(六十五歳)は河北省白洋淀王家寨の人である。白洋淀に住む多くの人々と同じように、魚を捕ることが数十年来の生活の全てだった。だが近頃はもう魚を捕らず、毎日木製の小船に往来する観光客を乗せ、白洋淀の葦の間を行き交う。何さんにとって白洋淀はこの世で最も美しい場所だ。春には、もえぎ色の葦が伸び始め、小高いところに立つと、縦横に走る水路や大小形も様々な沼が見渡せる。夏には、葦が人の背よ
Author: 侯若虹=文 馮進=写真 Year 2004 Issue 11 PDF HTML
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2826. 新疆ウイグル自治区博物館 新疆の彩色婦女泥俑群
「彩色婦女泥俑群」は、一九七二年、新疆·トルファンのアスターナ古墳群で出土した。トルファンは中国で気温がもっとも高い地方である。また古代の西域文明の遺跡がもっとも多い地方でもある。高昌故城、交河故城、アスターナ古墳群、蘇公塔、ベゼクリクの千仏洞、カレーズ(地下水路式灌漑施設)などがそれである。トルファン市の東、四十二キロのゴビ砂漠にあるアスターナ古墳群は、古代高昌国の高昌城近くにある官民共用の墓地
Author: 写真=王露 文=魯忠民 Year 2004 Issue 11 PDF HTML
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2827. 古代シルクロードを渡る新しい風
北京から東京までは現在、飛行機で約三時間半がかかる。しかし、北京から西へ、新疆ウイグル自治区(新疆と略称)の区都·ウルムチまで行くのにも、空路三時間半がかかるのだ。飛行機は広大なテンゲル砂漠を越えていった。この空間は、中日両国の距離よりも、さらに大きく感じられた。飛行機の左翼方向に、真っ白な雪をいただく山々が現れたとき、客室乗務員がアナウンスで「この天山山脈を越えると、ウルムチに到着します」と教え
Author: 王衆一 侯若虹=写真·文 Year 2004 Issue 12 PDF HTML
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2828. 四次元空間
地下鉄、国際貿易センター駅を足早に行くビジネスマン。北京の街の中で、一番時間が早く流れているのはこの近辺かもしれない。中国は一昨年、世界一の携帯電話市場、世界第二位のパソコン市場になった。都市部の発展とともに、中国の時間は急速に動きだしたように感じる。古い町並みの残る胡同(フートン)を、幼いころの記憶をたどるように歩いていると、路地一つ挟んで、ここは、ロサンゼルス?
Author: 写真·文 佐渡多真子 Year 2004 Issue 12 PDF HTML
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2829. 貴州省博物館 琴を弾く陶俑
貴州省博物館貴州省博物館は、中国の省クラスの総合的な博物館である。貴陽市の北京路にあり、1953年に建設準備が始まり、1958年に開館した。敷地総面積は1万9300平方メートル。収蔵されている文物や標本は6万点以上ある。収蔵品を自然科学と社会科学の2分野に分けると、自然科学分野は主に古生物の化石、古人類の化石と文化的遺物、動植物の標本からなっている。社会科学分野は主に考古、歴史、民族の三大部分から
Author: 写真=王露 文=魯忠民 Year 2004 Issue 12 PDF HTML
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2830. 山に林を取り戻そう
何雲華さん(三十八歳)は、雲南省の鶴慶県黄坪郷新坪村の農民である。二人の子どもを持ち、両親と同居していて、隣の家には兄夫婦が住む。昨年、家の表門を一万元以上(一元は約十三円)はたいて新しくし、絵が描かれたタイルを飾った立派なものにした。この貧しい山村で一万元といったら大金だ。何さんの庭のあちこちには、収穫したばかりのトウモロコシが干してある。家の中には、飼料用に挽いたトウモロコシの粉が積んである。
Author: 侯若虹=文 馮進=写真 Year 2005 Issue 1 PDF HTML