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Your search : [ author:文·李順然 写真·馮進] Total 270 Search Results,Processed in 0.097 second(s)
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261. 藤野先生
藤野先生は、中国で非常に知名度の高い日本人である。といっても、藤野先生は有名な政治家でも、企業家でも、芸術家……でもなく、中国を訪れたこともない。中国人の多くが藤野先生の名を最初に知るのは、中学校のときだろう。というのは、中国の全国の中学校で使用されている『語文』(国語)の教科書に「阿Q正伝」「狂人日記」などの作品を残した中国の文豪魯迅(一八八一~一九三六年)が日本留学の思い出の一齣(こも)を綴(
Author: 文·李順然(リーシュンラン)題字·絵 于叔方(ユィシューファン) Year 1999 Issue 4 PDF HTML
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262. 「代際関係」
今年は、国連によって「国際高齢者年」とされている。中国でも、これを「国際老人年(クオチーラオレンエエン)」とよび、いろいろの行事がおこなわれている。「老人(ラオーン)」は、中国では昔も今もまぎれもない尊敬語で「老人のくせに……」などといった使われ方はなく、「国際老人年」というネーミングもすんなりと耳あたりがいい。ところで、今年も「国際高齢者年」にしたことについて、北京で発行されている月刊誌『中国老
Author: 文·李順然(リーシュンラン) 題字·絵 于叔方(ユィシューファン) Year 1999 Issue 5 PDF HTML
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263. 凱風·暖風·薫風·和風
日本の俳句の歳時記のページをめくってみると、「風の香も南に近し最上川」(芭蕉)「六月も奇麗な風の吹くことよ」(子規)……といった句が目に入る。日本の五月、六月は、風の香りに心を引かれる月なのかも知れない。北京も同じである。一月(ひとつき)ちょっとという北京の短い春が終ってかけ足で訪れる初夏、軽やかな風と共にやって来る快い香り、それがライラックやネムの香りであることもあるし、新緑から万緑へと緑を濃く
Author: 文·李順然(リーシュンラン) 題字·絵 于叔方(ユィシューファン) Year 1999 Issue 6 PDF HTML
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264. 物と心
今年のはじめのことだ。ちょっと体調をくずして家で休んでいるわたしを勤め先(中国国際放送)のわかいスタッフが見舞いに来てくれた。輸入品の高価な果物の籠を持って……。「いや、こんな高いもの、手ぶらで来てくれればいいのに……」「病気のときぐらいぜいたくしなきや、治りませんよ……」―こんな会話から、話は「消費観」とでもいうのだろうか、お金の使い方へと弾(はず)んだ。わかい彼氏、彼女たちの「消費観」は、要約
Author: 文·李順然(リーシュンラン) 題字·絵 于叔方(ユィシューファン) Year 1999 Issue 7 PDF HTML
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265. 八月十五日
今年も八月十五日が近づいてきた。この日が日本にとって終戦の日なのか敗戦の日なのか、そしてそれによってやってきたのが進駐軍なのか占領軍なのか……、半世紀以上たったいまでも、日本では新聞はじめその表現はまちまちで統一されていない。まあ、これはこれとして、もっと気になるのはあの戦争の性質についてさえも、日本軍は中国に進出したのか侵略したのか……といったことすら閣僚のあいだからも雑音が聞こえてくるなどなど
Author: 文·李順然(リーシュンラン) 題字·絵 于叔方(ユィシューファン) Year 1999 Issue 8 PDF HTML
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266. 「弱虫」の願い
十月一日は中華人民共和国の建国記念日(国慶節)、今年は建国五十周年にあたる。北京の街には、なにかうきうきとしたようなものが感じられる。北京市民が首を長くして待っていた天安門前を通る地下鉄の東西線も十月一日には全面開通するという。天安門前の広場も、この祝日のメーン会場としての最後のお化粧にいそがしい。こうした北京の街を行く市民たちの表情には、五十年―半世紀の北京の歩みを、そして自分の歩みを振り返り、
Author: 文·李順然(リーシュンラン) 題字·絵 于叔方(ユィシューファン) Year 1999 Issue 9 PDF HTML
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267. 秋の北京散策
いつだったか法源寺という北京の古刹について触れたが、法源寺は北京の中心部、例えば王府井の北京飯店からタクシーで二十分足らずの市街地のなかにあるお寺だ。唐の貞観十九年(六四五年)に建立されたというから、千三百年以上の歴史をもつ古刹である。ここには、唐代の石像や石碑が残されているほか、金に捕えられた宋の皇帝欽宗が軟禁された所としても知られている。もともと憫忠寺と呼ばれていたが、清の時代に法源寺と改名さ
Author: 文·李順然(リーシュンラン) 題字·絵 于叔方(ユィシューファン) Year 1999 Issue 10 PDF HTML
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268. クロスワード·パズル
北京の中心から南西へ五十キロの地点にある周口店、今から五十余万年前の人類北京原人シナントロプスペキネンシスの化石は、ここで発掘された。北京一帯のあちこちでは北京原人以来の五十余万年にわたって人類がこの土地で綿々と断えることなく暮らし続けてきたことを示す遺跡や文物が出土している。また、史書にもこれを裏づける多くの文字が見られる。五十余万年のあいだのあのとき、このときに北京に現われたあの人物、北京で起
Author: 文·李順然(リーシュンラン) 題字·絵 于叔方(ユィシューファン) Year 1999 Issue 11 PDF HTML
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269. スクラップブックから
前回では、およそ三千年前に北京に都を置いていた燕の亡命者が日本に渡ったかもしれないという『読売新聞』の記事にふれたが、わたしのスクラップブックの同じページには『朝日新聞』(一九九三年五月十三日)の「50万年前、日本にも原人」という見出しの記事も貼られている。この記事は宮城県の高森遺跡を五十万年前のものと推定した調査結果についてのものだが、このなかで国際日本文化研究センターの埴原和郎教授の次のような
Author: 文·李順然(リーシュンラン) 題字·絵 于叔方(ユィシューファン) Year 1999 Issue 12 PDF HTML
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270. 国際舞台目ざす中国ファッション界
中国服飾デザイナー協会はことし四月、毎年北京で催される国際ファッションフェアで、中国の一流デザイナーの手に成る九八年春·夏、秋·冬の高級既製服のファッションショーを開いた。発表された作品は、高級婦人服の「法涵詩(フアハンシー)」、女性用オフィスウエアとレジャーウエアの「聖三利(ションサンリ)」、高級紳士服の「杉杉(シャンシャン)」、紳士用遊び着の「康賽(カンサイ)」など十大ブランドの製品。北京もパ
Author: 写真·馮進(フオンチン) 文·黄秀芳(ホアンシウファン) Year 1998 Issue 9 PDF HTML