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Your search : [ author:福元史石] Total 14 Search Results,Processed in 0.079 second(s)
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11. 宋文壇の双璧
中世紀の文壇をみてみると、唐代には多くのすぐれた詩がつくられ、詩の黄金時代だった。そのご、五代、北宋、南宋では詞がさかんになり、また蒙古―元が、中原(当時の中国中央部)に勢力を伸ばすようになると、戯曲が文壇で優位を占めるようになる。宋詞、元曲は、唐詩とならんで中国古典文学史上の三大明星といえよう。宋詞と元曲は、その作者と作品の多いことで知られている。後世に名を残したものだけでも、宋詞の作者は一千三
Author: 福元 史石 Year 1982 Issue 7 PDF HTML
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12. 明·清の学術
中国の古代史で、学術研究の空気がもっとも濃く、思想交流がもっとも活発にすすめられたのは、春秋戦国時代(前七七〇~前二二一)だといえよう。「諸子百家」として知られる多くの思想家が、それぞれに独自の思想を展開した。そこで、春秋戦国時代は「百家争鳴」の時代ともいわれる。だが、この学術の黄金時代に継いでやってきたのは、秦の始皇帝の「焚書坑儒」(始皇帝が、丞相李斯のすすめにより、自分の政治を批判するもとにな
Author: 福元 史石 Year 1983 Issue 5 PDF HTML
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13. 明·清の小説
中国の小説のルーツは、先秦(秦王朝以前の時代)の神話·伝説にまでさかのぼることができる。だが、かなり長いあいだ小説は、百家の末流として軽くみられてきた。両漢の時代(紀元前二〇六~二二〇)では、四書·五経など儒教の道理を説いた経書を学ぶ気風が盛んで、儒術(儒学者の説く政治論)が支配的な地位を占めていた。小説は、上層の人たちにとっては、まったく取るに足りない存在だったのである。六朝(二二二~五八九)で
Author: 福元 史石 Year 1983 Issue 6 PDF HTML
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14. 宋詞と元曲
前回では、「そのご、五代、北宋、南宋では詞がさかんになり、また蒙古―元が、中原(当時の中国中央部)に勢力を伸ばすようになると、戯曲が文壇で優位を占めるようになった」と一言書きくわえたが、今回はこの宋詞と元曲をとりあげてみよう。詞は詩歌の一種だが、詩とは違う面もある。その句には長短があり、「長短句」ともいわれる。詞はまた、譜をつけて歌うことができるので、「曲」「雑曲」「曲子詞」とも称された。このほか
Author: 福元 史石 Year 1982 Issue 8 PDF HTML