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Your search : [ author:日本貿易振興機構企画部事業推進主幹 江原規由] Total 193 Search Results,Processed in 0.078 second(s)
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11. 中国経済の課題とソフトパワー
「有喜有憂」今の中国経済の現状を一言でいうと、「有喜有憂」と表現できるでしょう。今年上半期、中国経済は、国内総生産(GDP)が一〇·九%成長し、実質世界一といえる高成長を維持しました。その一方で、GDPの高成長に大きく貢献している投資が過剰状況にあり、経済のバブル化が憂慮されています。二〇〇五年の固定資産投資は、前年比二九·八%増でした。また、同じく高成長を支えている対外貿易で、貿易黒字が急増し、
Author: 日本貿易振興機構企画部事業推進主幹 江原規由 Year 2006 Issue 10 PDF HTML
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12. 「治水」こそ中国の最優先課題
今年、中国は旱害と洪水に悩まされました。特に旱害がひどく、中国内陸の大都市重慶は、五十年に一度の大旱害に見舞われ、六百余万人が飲み水に窮したといわれます。高い経済成長を遂げ、生活水準が向上している中国で、今日ほど広範囲に「水」が意識されている時代はないといってよいでしょう。古来より、中国では治水は国の最重要課題でした。夏王朝の始祖とされる禹は、治水に功があったことから、舜からその地位を禅譲されてい
Author: 日本貿易振興機構企画部事業推進主幹 江原規由 Year 2006 Issue 11 PDF HTML
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13. 成長の源泉―教育、人材、人口
中国経済を展望する上で、教育、人材、人口の動向が大きくクローズアップされています。このトリオがソフトパワー[注释1]として、中国経済の今後の展開に新たな活力となり得るのかどうか、最近の動きから見てみましょう。まず教育。『中華人民共和国義務教育法』が二十年ぶりに改正され、九月一日より施行されました。改正の要点は「不収雑費」、つまりお金のかからない、質の高い教育の普及を前面に押し出したことです。「過去
Author: 日本貿易振興機構企画部事業推進主幹 江原規由 Year 2006 Issue 12 PDF HTML
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14. 積極化するAA諸国との交流
昨年十一月三日から五日の期間、北京で第三回中国·アフリカ協力フォーラム(FACAC)が開催されました。注目すべきは、同フォーラムで初となるサミットが開催され、元首(三十五カ国)を含む四十八カ国からの代表が出席したことです。この間、アフリカ諸国の元首·首脳らの移動を最優先するため、北京市内は厳しい交通規制が実施され、空港へ向かう有料道路の一般車両の進入禁止や公用車四十九万台の使用禁止などが行われまし
Author: 日本貿易振興機構企画部事業推進主幹 江原規由 Year 2007 Issue 1 PDF HTML
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15. 不動産市場と株式市場から展望
二〇〇三年以来、中国は四年連続して一〇%前後の高成長を遂げました[注释1]。一九八〇年代、九〇年代の前半にも中国は高成長を経験していますが、いずれもインフレや過剰在庫が発生したり、不良債権が累積したりするなど、経済は過熱化しました。今回は物価が安定しているなど、深刻な事態にはまだ立ち入っていません。〇六年一月~十一月の消費者物価指数は一·三ポインとでした。高成長を持続しながらインフレの発生など成長
Author: 日本貿易振興機構企画部事業推進主幹 江原規由 Year 2007 Issue 3 PDF HTML
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16. 政冷経熱から「戦略互恵」関係へ
日中関係は二十一世紀に入ると、「政冷経熱」のやや冷めた関係になりました。しかし今、「戦略互恵」[注释1]の関係が構築されようとしています。この四文字の言葉は、安倍首相が二〇〇六年十月、日本の首相としては五年ぶりに中国を訪問した際、記者発表の中に盛られたもので、日中関係が新たな次元に引上げられつつあることを物語っているといえます。北京駐在時代、よく潘家園の骨董市場に出かけました。この広大なマーケット
Author: 日本貿易振興機構企画部事業推進主幹 江原規由 Year 2007 Issue 4 PDF HTML
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17. 日中貿易に影響する新たな要因
貿易は経済活動の最前線といえますが、このところ日中間の貿易関係に影響しそうな新たな視点が出てきました。これまでの日中貿易は、対中進出した日系企業を軸に展開していたといえます。極端な言い方をしますと、現在、対中進出している日系企業は約二万社ですから、この二万社のために日中経済関係が展開していたということになります。対中進出した日系企業向けに部品原材料を輸出し、そうした企業が生産した完成品を輸入してき
Author: 日本貿易振興機構企画部事業推進主幹 江原規由 Year 2007 Issue 5 PDF HTML
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18. 海へ、空へ、新たに広がる発展空間
これまでの中国経済の成長を支えてきた舞台は「大陸」が主役であったといえます。今後は、中国企業の海外展開が進展することなどから、成長の軸足がこれまで以上に「海外」に移って行くでしょう。同時に、成長を支える新たな空間に期待が集まってきています。「海」と「空」です。「海洋経済」の発展に向けた戦略最近、「海洋経済」という言葉が目立つようになりました。中国は「大陸国家」であると同時に「海洋大国」でもあります
Author: 日本貿易振興機構企画部事業推進主幹 江原規由 Year 2007 Issue 6 PDF HTML
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19. 宋の時代とどこか似ている
「歴史は繰り返さない」といいますが、今の中国経済や社会情勢は、宋の時代(九六〇~一二七九年)との類似性が目立ちます。宋の時代は経済活動が盛んで、「ものつくり」や「商(あきな)い」で余裕のできた階層が生まれ、庶民は生活を謳歌する機会に恵まれていたようです。運河によって地方の物産が首都の開封に運ばれ、飲食店が夜通し賑わい、市や芝居が時間や場所を制限されることなく一日中、盛んでした。唐の時代(六一八~九
Author: 日本貿易振興機構企画部事業推進主幹 江原規由 Year 2007 Issue 7 PDF HTML
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20. 世界が見つめる中米の経済関係
五月末、大連の大学二校を訪問する機会がありました。そこで、大手米国企業が、大学と提携し、教育関連資材や奨学金などを提供し、人材育成プロジェクトを大胆に試みている現場を視察しました。こうして育った卒業生のうち優秀な人材が、その米国企業に就職しているとのことでした。米国企業は、中国の人材育成を通じ、中国でのビジネス戦線で攻勢をかけているのだと、その長期的経営戦略に感心したものです。中国米国商会(商工会
Author: 日本貿易振興機構企画部事業推進主幹 江原規由 Year 2007 Issue 8 PDF HTML