Current Location: Home » Full Text Search
Your search : [ author:文=魯忠民 写真提供=人民画報出版社] Total 184 Search Results,Processed in 0.091 second(s)
-
11. 「曽侯乙墓の編鐘」
一九七八年夏、湖北省随州市近郊で、考古学者が戦国(前四七五~前二二一年)時代初期の曽国(南方姫姓諸侯国)の支配者の墓―曽侯乙墓(そうこういつぼ)を発掘した。そこからは、礼器、楽器、兵器、車·馬器、金玉器、漆木製工具、竹簡など一万五〇〇〇余点の文物が出土した。非常に珍しいものも発掘され、現在、湖北省博物館に所蔵されている。中でも、今回紹介した曽侯乙墓の編鐘(へんしょう)は、正真正銘の逸品である。同編
Author: 文·魯忠民 写真提供·人民画報出版社 Year 2003 Issue 3 PDF HTML
-
12. 湖北省博物館
湖北省博物館は、武漢市の緑豊かな東湖のほとりにある。1953年に国の投資により創建された、省管轄下の大型総合博物館である。敷地面積は6.5ヘクタール。主な建物に、編鐘館、陳列館、保管棟、事務棟などがあり、現在、拡張工事が進められている。所蔵文物は14万点にのぼり、そのうち、国家1級文物は645点ある。最も特色的な文物は、古代音楽文物、古代青銅器、戦国、秦、漢の時代の漆木器及び竹簡である。所蔵品の曽
Author: 文·魯忠民 写真提供·人民画報出版社 Year 2003 Issue 3 PDF HTML
-
13. 十二支·申猴(シェンホウ)
親しまれるサルの印象中国の吉祥図案において、十二支(十二属相)はもっともよく見られる題材の一つである。「属相」は「生肖」とも言われ、「生」は生まれ年を指し、「肖」は似ていることを指す。十二支は、中国古代の干支紀年法(干支で年代を記す方法)がそのルーツである。古代想像上の動物を含む12種の動物が十二支に相当して、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥―を形作った。人々は十二支で生まれ年を記録
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 1 PDF HTML
-
14. 十二支·子鼠(ズーシュウ)
1番に並ぶネズミ今月は十二支の筆頭である子鼠(ズーシュウ)、ネズミについてお話ししたい。ネズミを見ると、人々は声をあげて追うだろう。ネズミは実際、「四害」(ネズミ、スズメ、ハエ、カの害)の始めにあげられ、ネズミに関する言葉も、けなすものが一般的だ。たとえば「鼠目寸光(シュウムーツングアン)」(視野が狭い)、「鼠窃狗偸(シュウチェゴウトウ)」(こそ泥)などで、そこにはネズミに対する嫌悪感と軽蔑の気持
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 2 PDF HTML
-
15. 十二支·寅虎(インフー)
勇猛かつ吉祥のシンボル寅(とら)の刻は、早朝3~5時である。夜行性のトラが動き回り、もっとも凶暴になる時間で、そのため「寅時」にトラが配された。民芸品の中には、トラをモチーフにしたものがよく見られ、中国人がトラを吉祥物にして久しい。古代人は竜とトラを崇拝していた。それはいずれも、古代人が敬う四方神の一つである。人々はトラを「戦神」と考え、古代の帝王が臣下に「兵馬の権」(統率権)を与えたり、軍隊に指
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 4 PDF HTML
-
16. 十二支·辰(チェン)竜(ロン)
神と皇帝、吉祥を表す辰時は午前7~9時である。言い伝えによると、竜の一群が雨を降らせる時間であるため、この辰時に竜が配された。竜は中国人が創造した、もっとも神聖な生き物のイメージであり、神霊の観念を形として表したものである。鳥やけもの、水棲動物、自然や天象の精華を一身にあつめ、ヘビの頭、シカの角、ウサギの眼、ロバの口、ヘビの体、魚のウロコ、タカの爪、馬の歯などを持っている。空を飛び、道を走り、さら
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 6 PDF HTML
-
17. 十二支·巳蛇(スーシャー)
財産をためる男性のシンボル巳(み)時は、午前9時から11時とされる。言い伝えによると、この時間にヘビが人を襲うことはなく、じっと草むらに隠れている。そのため、巳時にヘビが配されている。中国の上古時代には、人々がヘビを恐れうやまい、多くの氏族でヘビをトーテムとしていた。古代の地理書『山海経』に、「軒轅(けんえん)の国―人面、ヘビの身体」という記述があるが、軒轅は言い伝えによる中国の始祖·黄帝である。
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 7 PDF HTML
-
18. 十二支·未(ウェイ)羊(ヤン)
温和でか弱く、同情される未(ひつじ)時は、午後1時から3時である。羊はこの時間に、よく排泄をする。尿の排泄により、ある種の病気をみずから治すことができるからだ。それで、この時間に羊が配されている。古代、羊(ヤン)と「祥(シャン)」は、相通じていると考えられた。そのため人々は、羊を「吉羊(ジーヤン)」とも呼んでいた。3匹の羊が集まるようすの「三羊図」は、民間では「三羊開泰」と称される。平安になり、そ
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 9 PDF HTML
-
19. 十二支·酉鶏(ヨウジー)
5徳を持つ吉祥のシンボル酉(とり)時は、午後5時から7時にあたる。西の山に日が落ちて、ニワトリが巣に帰るころだ。そのため酉時にニワトリが配された。ニワトリは、十二支の中で唯一の家禽類である。中国民間の吉祥物で、早くから人間に飼いならされたばかりか、古代中国人の「六畜」(ウマ、ウシ、ヒツジ、ニワトリ、イヌ、ブタ)の一つに数えられている。人々に栄養豊かな卵と肉を供給し、オンドリが夜明けを告げてくれるこ
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 10 PDF HTML
-
20. 十二支·戌狗(シゥゴウ)
忠誠を尽くす人々の友戌(いぬ)時は、夜7時から9時である。犬は夜になると家を守り、番をするという警戒心がもっとも強まる。この時、犬は特殊な視力と聴力を発揮して、もっとも遠くまで見たり、ハッキリ聞いたりすることができるという。そのため戌時に犬が配された。人々の犬に対する印象は、忠誠を尽くし、感情を重んじ、すばしこく、人の気持ちをよく理解するというものだ。「忠誠心に燃える」と形容され、「子は醜い母をい
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 11 PDF HTML