一九七八年夏、湖北省随州市近郊で、考古学者が戦国(前四七五~前二二一年)時代初期の曽国(南方姫姓諸侯国)の支配者の墓―曽侯乙墓(そうこういつぼ)を発掘した。そこからは、礼器、楽器、兵器、車·馬器、金玉器、漆木製工具、竹簡など一万五〇〇〇余点の文物が出土した。非常に珍しいものも発掘され、現在、湖北省博物館に所蔵されている。中でも、今回紹介した曽侯乙墓の編鐘(へんしょう)は、正真正銘の逸品である。同編...
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一九七八年夏、湖北省随州市近郊で、考古学者が戦国(前四七五~前二二一年)時代初期の曽国(南方姫姓諸侯国)の支配者の墓―曽侯乙墓(そうこういつぼ)を発掘した。そこからは、礼器、楽器、兵器、車·馬器、金玉器、漆木製工具、竹簡など一万五〇〇〇余点の文物が出土した。非常に珍しいものも発掘され、現在、湖北省博物館に所蔵されている。中でも、今回紹介した曽侯乙墓の編鐘(へんしょう)は、正真正銘の逸品である。同編...