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Your search : [ author:文·王健花 写真·馬暁旋] Total 20 Search Results,Processed in 0.072 second(s)
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11. 明·堆朱「群仙祝寿図」円盒
漆の木は中国の中部以南の地方に大量に育っている。漆の樹液を簡単に加工してできる天然漆は中国の特産であり、これを金、銀、紅、緑などの顔料と調合し、色彩豊かな漆料ができあがる。中国の漆器の歴史は古い。文献としては『韓非子·十過』に4000年以上も前の舜、禹の時代に漆を塗った木器を用いた、という記述がある。また考古学的には、さらに古い6000~7000年前の浙江省河姆渡遺跡からも漆の碗が発見され、300
Author: 文·蕭琳 写真·馬暁旋 Year 1996 Issue 12 PDF HTML
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12. 清·琺瑯彩嬰戯紋双連瓶
高さ21.4センチ 口径最長9、最短5.2センチ 底径最長10、最短6センチ中国で現在最も古い彩色磁器は、南京市から出土した三国時代の壷で、淡黄色の生地に褐色で空飛ぶ仙人と雲が描かれ、これに青黄色の釉が施されている。琺瑯の彩色磁器は、これに比べると歴史がはるかに浅く、清代の康熙期にフランスから製品と技術が伝来し、中国伝統の七宝工芸と融合して、新しい彩磁を生んだ。ガラス質に様々な金属酸化物を加え油で
Author: 文·蕭琳 写真·馬暁旋 Year 1997 Issue 1 PDF HTML
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13. 明·釉裏紅軍持
中国の著名な彩色磁器「釉裏紅」は、元代半ばに興り、晩期に栄えた。当時の景徳鎮窯の大きな成果のひとつである。釉裏紅の制法は、酸化銅を着色材として素地に直接模様を描き、透明な釉を薄くかけたあと、1200度前後で焼くと、初めて紅色が現れる。紅色は見る人に喜びと安らぎを与え、中国では古くから吉祥富貴の色とされてきた。釉裏紅の色合いの洗練された華麗さは、伝統的な審美観とも合い、広く人々に愛された。元代に大量
Author: 文·蕭琳 写真·馬暁旋 Year 1997 Issue 2 PDF HTML
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14. 清·光緒款外紅釉裏三多碗
御用磁器とはもっぱら宮廷で用いられるために作られた磁器で、1300年前の唐代に始まったといわれる。宋代の著名な五大名窯(官窯、哥窯、鈞窯、定窯、汝窯)もすべて御用磁器をつくった。明·清代には宮廷のものは主に江西省の景徳鎮の御器廠で焼かれたが、需要の多いときには民間の窯も用いられた。故宮博物院には40万点近い磁器が収蔵されているが、その多くは歴代の宮廷の御用磁器である。その中の宮廷独特の器物は製作技
Author: 写真·馬暁旋 文·趙宏 Year 1997 Issue 3 PDF HTML
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15. 清·蘇繍十一面観音像掛軸
この作品はチベット仏教独特の仏画の「唐卡(タンカ)」に属するもののひとつである。唐卡の種類と材料は多種多様で、布や紙に描かれた絵画、この作品のように刺繍した織物などがあり、題材も宗教画に限らず、歴史や社会風俗、天文、医学に関したものまである。壁画に比べ自由に描くことができ、携帯に便利で、壁などに掛けやすく、宗教の普及に役立った。唐卡の起源については定説がない。古代インドには「鉢陀」と呼ばれる布の仏
Author: 文·張淑賢 写真·馬暁旋 Year 1997 Issue 4 PDF HTML
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16. 清·黄套緑玻璃蝈蝈鼻烟壺(清代·黄と緑のガラス製キリギリス模様の嗅ぎ煙草入れ)
17世紀初頭、中国とヨーロッパとの間に幅広い貿易および文化の往来が始まった。数多くのものが伝来したが、その中に当時ヨーロッパで高級な嗜好品として流行していた嗅(か)ぎ煙草(鼻烟)がある。嗅ぎ煙草は商人や宣教師たちから皇帝や高官たちへの贈り物として持ち込まれ、清の康熙帝はじめ歴代の皇帝に愛用された。康熙帝は通常の口で吸う煙草は何度も国民に禁じたが、嗅ぎ煙草だけは除外した。上が好むものは下にも及び、こ
Author: 文·蕭琳 写真·馬暁旋 Year 1997 Issue 5 PDF HTML
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17. 十八世紀·舞踏之神湿婆(シバ)銅像
シバ(湿婆)は創造神ブラフマー、保護神ビシュヌとともに、バラモン教、ヒンズー教の三大神である。シバとは「幸福をもたらす」の意味で、破壊·再生神、苦行神であり、また舞踏の神でもある。バラモン教の『ブラーフマナ』、ヒンズー教の『プラーナ』などの教典には、シバにまつわる神話が多い。それによると、彼は強い魔力を持ち、額にある第三の目の神火は一切を焼き尽くし、かつて魔物の住む三つの城とエロスの神を灰燼に帰し
Author: 文·蕭琳 写真·馬暁旋 Year 1997 Issue 8 PDF HTML
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18. 清·青花纏枝蓮螭耳両截瓶
清の宮廷で用いられた磁器は鑑賞用と日用品の二種に大別される。鑑賞用には瓶、酒器の尊や觚、各種の祭祀用品などがあり、清代の磁器の中で大きな比重を占め、造形、上絵付け、文様などすべての点で高い芸術性を持っている。瓶、尊、觚は礼器としては古く商·周時代の青銅器までさかのぼり、宋代以後は本来の用法を離れて花器として鑑賞されるようになった。清代の画家陳枚の『月漫清遊』には宮廷の女性たちの四季の生活が様々に描
Author: 写真·馬暁旋 文·劉煒 Year 1997 Issue 9 PDF HTML
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19. 清·粉彩太平有象花挿
粉彩は、伝統的な絵付けの一種で軟彩とも言い、不透明な特殊な上絵の具によって絵付けされた磁器である。清代康煕年間(1662~1722)の景徳鎮で、西洋技法を取り入れたことによって大きく発展した。絵付け後の二次焼成の温度が750℃前後なので、低火度釉に分類される。製作の方法は、まず絵の具に天然鉱物質、鉛や硝酸カリウムなどから作られた「玻璃白」を混ぜ、あらかじめ真っ白に焼いた磁器に絵付けをする。粉彩の絵
Author: 写真·馬暁旋 文·蔡毅 Year 1997 Issue 12 PDF HTML
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20. 北宋·張先『十詠図巻』
95年秋北京で行われた芸術品競売会で、故宮博物院は1800万元で北宋·張先の絹本淡彩の山水人物画『十詠図巻』を買い上げた。これは中国画では最高の落札価格であり、関係者の話題を集めた。張先(990~1078)は烏程(現浙江省呉興県)の人、文筆家として名高い。82歳で尚書都官郎中の職を退き、父親張維の生前の詩作を読み返したところ、『呉興太守馬卿が南園に六人を招き、各人が詩を詠む』と題する七言律詩を見つ
Author: 文·楊新(故宮博物院副院長) 写真·馬暁旋 Year 1996 Issue 9 PDF HTML