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Your search : [ author:年画収蔵·薄松年 文·魯忠民] Total 184 Search Results,Processed in 0.094 second(s)
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11. 十二支·子鼠(ズーシュウ)
1番に並ぶネズミ今月は十二支の筆頭である子鼠(ズーシュウ)、ネズミについてお話ししたい。ネズミを見ると、人々は声をあげて追うだろう。ネズミは実際、「四害」(ネズミ、スズメ、ハエ、カの害)の始めにあげられ、ネズミに関する言葉も、けなすものが一般的だ。たとえば「鼠目寸光(シュウムーツングアン)」(視野が狭い)、「鼠窃狗偸(シュウチェゴウトウ)」(こそ泥)などで、そこにはネズミに対する嫌悪感と軽蔑の気持
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 2 PDF HTML
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12. 十二支·寅虎(インフー)
勇猛かつ吉祥のシンボル寅(とら)の刻は、早朝3~5時である。夜行性のトラが動き回り、もっとも凶暴になる時間で、そのため「寅時」にトラが配された。民芸品の中には、トラをモチーフにしたものがよく見られ、中国人がトラを吉祥物にして久しい。古代人は竜とトラを崇拝していた。それはいずれも、古代人が敬う四方神の一つである。人々はトラを「戦神」と考え、古代の帝王が臣下に「兵馬の権」(統率権)を与えたり、軍隊に指
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 4 PDF HTML
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13. 十二支·辰(チェン)竜(ロン)
神と皇帝、吉祥を表す辰時は午前7~9時である。言い伝えによると、竜の一群が雨を降らせる時間であるため、この辰時に竜が配された。竜は中国人が創造した、もっとも神聖な生き物のイメージであり、神霊の観念を形として表したものである。鳥やけもの、水棲動物、自然や天象の精華を一身にあつめ、ヘビの頭、シカの角、ウサギの眼、ロバの口、ヘビの体、魚のウロコ、タカの爪、馬の歯などを持っている。空を飛び、道を走り、さら
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 6 PDF HTML
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14. 十二支·巳蛇(スーシャー)
財産をためる男性のシンボル巳(み)時は、午前9時から11時とされる。言い伝えによると、この時間にヘビが人を襲うことはなく、じっと草むらに隠れている。そのため、巳時にヘビが配されている。中国の上古時代には、人々がヘビを恐れうやまい、多くの氏族でヘビをトーテムとしていた。古代の地理書『山海経』に、「軒轅(けんえん)の国―人面、ヘビの身体」という記述があるが、軒轅は言い伝えによる中国の始祖·黄帝である。
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 7 PDF HTML
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15. 十二支·未(ウェイ)羊(ヤン)
温和でか弱く、同情される未(ひつじ)時は、午後1時から3時である。羊はこの時間に、よく排泄をする。尿の排泄により、ある種の病気をみずから治すことができるからだ。それで、この時間に羊が配されている。古代、羊(ヤン)と「祥(シャン)」は、相通じていると考えられた。そのため人々は、羊を「吉羊(ジーヤン)」とも呼んでいた。3匹の羊が集まるようすの「三羊図」は、民間では「三羊開泰」と称される。平安になり、そ
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 9 PDF HTML
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16. 十二支·酉鶏(ヨウジー)
5徳を持つ吉祥のシンボル酉(とり)時は、午後5時から7時にあたる。西の山に日が落ちて、ニワトリが巣に帰るころだ。そのため酉時にニワトリが配された。ニワトリは、十二支の中で唯一の家禽類である。中国民間の吉祥物で、早くから人間に飼いならされたばかりか、古代中国人の「六畜」(ウマ、ウシ、ヒツジ、ニワトリ、イヌ、ブタ)の一つに数えられている。人々に栄養豊かな卵と肉を供給し、オンドリが夜明けを告げてくれるこ
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 10 PDF HTML
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17. 十二支·戌狗(シゥゴウ)
忠誠を尽くす人々の友戌(いぬ)時は、夜7時から9時である。犬は夜になると家を守り、番をするという警戒心がもっとも強まる。この時、犬は特殊な視力と聴力を発揮して、もっとも遠くまで見たり、ハッキリ聞いたりすることができるという。そのため戌時に犬が配された。人々の犬に対する印象は、忠誠を尽くし、感情を重んじ、すばしこく、人の気持ちをよく理解するというものだ。「忠誠心に燃える」と形容され、「子は醜い母をい
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 11 PDF HTML
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18. 十二支·亥(ハイ)猪(ジュー)
貪欲だが憎めない亥(い)時は、夜9時から11時である。ブタが熟睡して大きないびきをかき、全身を震わせて、もっとも肉がつく時間帯なので、亥時にブタが配された。日本の十二支は、原型とは異なるイノシシが当てられている。中国人のブタの好き嫌いは、おもに家畜のイメージから来たものだ。ブタといえば一面では、きたない、愚かだ、不器用、貪欲、無精などと形容される。古代中国の「六畜」の中で、ウシは田を耕し、ウマは車
Author: 文·魯忠民 Year 2004 Issue 12 PDF HTML
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19. 民芸品に没入する爾冬強さん
シリーズ「コレクター訪問」の第2回は、上海に住む爾冬強さん。その心をとらえ、その生活の中にどっかと腰をすえ、狭い家をますます狭くしているのは、日本の追儺(ついな)(鬼やらい)のルーツかと言われる「儺戯(ヌオシー)」の仮面、雑囊(ざつのう)、ぬいぐるみ、木版年画、泥細工、竹細工など、さまざまの民芸品だ。爾さんは32歳、フリーのライター兼カメラマンで、香港や台湾のグラフ雑誌などにしばしば寄稿し、また『
Author: 写真·文 魯忠民 Year 1991 Issue 4 PDF HTML
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20. 陝西省北部の拴娃(ショアンワ)石
中国では、獅子をテーマにした彫刻、紋様、演し物などが多くて、いたるところで目につく。古都西安の唐代帝陵の獅子や北京の紫禁城の銅獅子をはじめ、めでたい日の獅子舞い、獅子の群れが美しい珠を争うサーカスにいたるまで、数え上げればきりがないほどだ。それに、造形も演技も、練りぬかれて、どれもみごとだ。獅子の故郷は、アフリカ、印度、南アメリカなのに、中国でどうしてこんなに人気があるのか。それは仏教と関係がある
Author: 写真·文 魯忠民 Year 1991 Issue 11 PDF HTML