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Your search : [ author:収蔵 薄松年 写真·文 魯忠民] Total 867 Search Results,Processed in 0.121 second(s)
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11. 蚕猫(ツァンマオ)
ネズミからカイコを守る中国江南の農村で、養蚕や食糧貯蔵の際にもっとも恐れられるのが、ネズミの害だ。そのため、ネコを飼育してネズミを駆除するのは、カイコや食糧を守るのに重要である。毎年春の養蚕の季節になると、人々はみな「蚕猫(ツァンマオ)」と呼ばれる年画を買って、カイコ部屋に貼り飾る。この年画には、ネズミを捕まえた大ネコ·小ネコが真ん中に、桑の葉が左上に描かれているが、それはネズミをすっかり駆除し、
Author: 年画収蔵·薄松年 文·魯忠民 Year 2003 Issue 7 PDF HTML
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12. 文財神(ウェンツァイシェン)
実在の人物がモデルに中国の民間に伝わる神様のなかで、おそらく財神(ツァイシェン)ほど人々から好かれる神はないだろう。旧暦の大みそかの晩に、各家では新しい財神の年画を貼りかざり、正月2日に古い年画を燃やすのだ。財神の木版年画は、種類が多い。「文財神」「武財神」「利市仙官」「五路財神」「回回進宝」などがあり、なかでも文財神と武財神は、もっとも普遍的である。文財神は、文官の姿で、宰相の紗帽をかぶり、長い
Author: 年画収蔵·薄松年 文·魯忠民 Year 2003 Issue 8 PDF HTML
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13. 六(リュー)合(ホー)同(トン)春(チュン)
「鹿と鶴」合わせ円満ねがう鹿(しか)と鶴(つる)は、中国では吉祥の動物である。「鹿(ルゥ)」は「禄(ルゥ)」と同じ発音なので、役人の俸禄を象徴している。また、中国の人々は、鶴のことを「天鶴」「仙鶴」と呼び、鶴や亀、松や石は、いずれも長寿を表している。2羽の鶴が、太陽にむかって高々と飛んでいる絵を贈ると、相手の「昇進」を望んだり、それを祝福したりする意味となる。民間年画に描かれる「鹿(ルゥ)と鶴(ホ
Author: 年画収蔵·薄松年 文·魯忠民 Year 2003 Issue 9 PDF HTML
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14. 八仙(バーシェン)
愛される神仙群像八仙(八仙人)は、中国の民間で愛されている道教の神仙群像である。民間芸術において、その姿は頻繁に表れている。八仙にかかわる伝説は、唐·宋·元·明の各時代の文人の記載に見られる。明代になると、その基本的な「定型」が固まったようだ。八仙は、異なる社会階層や経歴から生まれた仙人たちだ。老若男女、文人、武人、いずれもあった。伝説によれば、李鉄拐という仙人は、体から魂が離れたさいに、その弟子
Author: 年画収蔵·薄松年 文·魯忠民 Year 2003 Issue 10 PDF HTML
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15. 天女散花(ティエンニュイサンホア)
世の中に幸せふりまく花は美しさの象徴で、大自然の産物である。その形や色、香りが人々の審美的な感覚をよびさますだけでなく、無限の生気が人々から好まれている。花は美しいものの喩えに広く用いられるが、たとえばかわいらしい女の子は「如花似玉」(花のごとく、玉に似る)と形容される。花の名前も、女の子に命名するさいの主な由来となっている。古代中国の民間には、たくさんの言い伝えがあり、いわく「花は人の魂がそれぞ
Author: 年画収蔵·薄松年 文·魯忠民 Year 2003 Issue 12 PDF HTML
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16. 虎-庶民の守護神
虎は中国民間芸術の中で重要な役割を果たしている。子供の時には虎の帽子、虎の靴、虎の枕、虎のふとん、虎の腹掛けなどを使うし、虎のおもちゃには布や皮の縫いぐるみ、虎頭の壁掛け、座った姿の虎鰻頭、結婚式や葬式の虎形饅頭、虎頭喜字(虎の額に喜の字を書く)饅頭、端午の節句のよもぎ虎(よもぎの葉で虎形をつくって門に吊す)、邪気をはらう神虎といった具合である。また年画、切り紙、刺繍、彫り物などさまざまな民芸ジャ
Author: 収蔵趙峰写真·文魯忠民 Year 1992 Issue 5 PDF HTML
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17. 麟麟子を送る
旗麟(キリン)は中国に古くから伝えられた想像上の動物で、縁起がいいとされてきた。古代には竜、鳳鳳、亀と併せて「四霊」といわれていた。献麟の姿は、一般的なもので藥(おおじか)の身体西馬の足、牛の尾、一本の角、魚のウロコに覆われ、角の先端は肉質である。最古の字書『説文(せつもん)』に「旗は仁獣、棄身牛尾一角。麟は牝の麟である」と書かれている。その色は黄ともいわれ、白ともいわれる。また「毛虫の長」だとか
Author: 収蔵薄松年趙峰写真·文魯忠明 Year 1992 Issue 4 PDF HTML
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18. 影絵芝居の地獄絵
地獄の主宰者が閻魔(えんま)大王であることは、よく知られている。中国では、「閻王」、「閻羅(えんら)」、「閻王爺(や)」などと呼ばれ、地獄に堕ちた者は誰でもこの冥界の王の裁きを受けなければならない。地獄には閻王の下に十八人の“判官”がいて、それぞれ一層ずつの地獄をつかさどるというのが「十八層地獄」の考えで、後に、仏教思想が中国在来の民間信仰と結びついて「十大冥王」さらには「十大閻羅」といった考え方
Author: 影絵収蔵 劉季霖 写真·文 魯忠民 Year 1991 Issue 3 PDF HTML
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19. 関聖帝君
日本の若い友人が、中国古代の人物の中では、三国の関羽をいちばん尊敬しているといった。関羽は、中国でも人気があり、関聖帝君とか関帝と呼ばれて、民間信仰の対象となっているほど崇拝されている。中国の廟の中で最も数の多いのが関羽をまつる関帝廟だ。清代の北京には、関帝だけをまつる廟と、関帝を主にして他の神仏もまつる廟が、合わせて百十六あり、北京城内のあらゆる廟宇の十分の一を占めていた。当時、北京の九つの城門
Author: 収蔵 白大成 写真·文 魯忠民 Year 1991 Issue 9 PDF HTML
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20. 紙馬
日本では八百万―やおよろずの神々があるとされ、その中で、地域の神、農業の神、山の神、漁業の神など二十五項目、四百十一種の神が、日本人の生活と関連があるそうだが、中国ではどうだろう。日本の竜沢俊亮氏が、一九四〇年に中国で調査した数字がある。当時、中国の華北、東北で、旧暦の元旦に神を拝むときに使った「百分」といういろいろな神像を描いた札(ふだ)や、瀋陽、吉林、北京で見聞した諸神の名などにもとづいて作っ
Author: 収蔵 呂勝中 写真·文 魯忠民 Year 1991 Issue 12 PDF HTML