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文 原口純子] Total 4070 Search Results,Processed in 0.103 second(s)
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11. 卵はまとめ買い
これは、卵の買い出し専門のカゴです、針金を編んだ折畳み式で、卵を入れると網がぐっと伸びる仕組みです。スーパーでは、今ではプラスチックケースに十個ほどが入った卵のパックが売られていますが、朝市などでは、卵は量り売り。中国の人たちは、みな、ぎょっとするほど沢山の卵を一度に買って、こんなカゴで持ち帰っています。卵の店で、買物をしていた五十代くらいのおばさんは、「家は三人家族で、一日最低三個は食べるから、
Author: 写真·佐渡多真子 文·原口純子 Year 2001 Issue 4 PDF HTML
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12. 新郎新婦のシンボル
中国の結婚シーズンは、メーデーがある五月や国慶節がある十月。連休になるうえに季節もいいので、この時期、街のレストランに入ると、結婚の祝宴が開かれているのによく遭遇します。調理用具専門店で、そんな席で使われるという、三点セットのユニークな型を見つけました。度重なる幸福を象徴する「双喜」(シュワンシ)と、竜と鳳凰が揃っています。中国では伝統的に、竜は男性の、鳳凰は女性のシンボル。そして、その組み合わせ
Author: 写真·佐渡多真子 文·原口純子 Year 2001 Issue 6 PDF HTML
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13. 真夏のヒンヤリ枕
「玉能長生、強身、鎮宅、避邪」。玉の工芸品を扱うおみやげもの屋のご主人が、その効能をスラスラとメモに書いてくれました。玉は、身につければ体ののぼせを冷まして健康増進に役立ち、しかも人間や家財を災いから守ると考えられているのです。こんなふうに玉を尊ぶ中国古代からの伝統は、今でもふだんの生活のなかに生き続けていて、厚底靴をはいた今ふうの女の子が玉の腕輪をしていたり、茶髪の青年が首から玉の彫り物を下げて
Author: 写真·佐渡多真子 文·原口純子 Year 2001 Issue 7 PDF HTML
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14. 街と暮らしを創る 張欣さん
建築ラッシュが続く北京は、ディベロッパーにとっては、激しい競争の場でもある。張欣さんと夫が二人で率いるレッドストーン社は、そんななか、ユニークな開発プロジェクトが群を抜く注目を集めている。張欣さんは1965年、北京生まれ。両親は建国に参加するため北京にやってきた華僑で、80年には、一家で香港に移住。新天地での生活は苦しく、14歳で工場労働者となり、やがて夜学で得た資格を生かしてメーカーの秘書、財務
Author: 写真·佐渡多真子 文·原口純子 Year 2001 Issue 7 PDF HTML
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15. 虫愛づる小道具
「墓場のコオロギは死体をエサにしているから強い。そういわれてたから、夜になると家をこっそり抜けて城壁の外の墓地に行くのさ。そして、草むらでコオロギが鳴き出すのをじっと待つ。いや、怖かった。ほんとうに」。城壁のあった時代の北京で少年時代を過ごした知人の思い出話です。急速に市街化が進む今では、コオロギもなかなか捕まらなくなり、このごろの北京の市場には、山東省産が並ぶようになりました。夏の終わりからにぎ
Author: 写真·佐渡多真子 文·原口純子 Year 2001 Issue 9 PDF HTML
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16. 秋空にひびく音楽
それぞれの街に、その音があります。北京では、時折、「鴿哨」(ゴーシャオ)と呼ばれる笛の音が、遠い空から響いてきます。ヒョウタンを材料に作った軽い小さな笛を、ハトの尾羽にとめつけます。ハトが飛ぶにつれ、笛が風を受け、ヒュルヒュルと汽笛のような音を鳴らす仕組みです。笛の管の数と、その長短で音の高低が調整できるので、趣味を極める人は、何羽ものハトに一つずつ違う形の笛をつけ、空から響いてくる我が楽隊の演奏
Author: 写真·佐渡多真子 文·原口純子 Year 2001 Issue 10 PDF HTML
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17. 雑貨店の店先で
数年前まで、北京の地図帳を広げると、そこには役所や学校、映画館などに混じって、「日用雑品商店」、つまり日用雑貨を扱う店がきちんと表示されていました。何でも揃う大型スーパーが続々と街に進出してくるまでは、こうした商店は人々の生活に欠かせないものだったのです。区域ごとに分かれた地図帳をさらにめくっていくと、およそ、どのページにもそんな商店があり、そこはまた中国の人たちの暮らしが見えてくる貴重な場でもあ
Author: 写真·佐渡多真子 文·原口純子 Year 2001 Issue 12 PDF HTML
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18. Red Capi1al Residence(北京)
中国北部伝統の建築様式、四合院を改造した5室だけの小さなホテル北京の四合院は灰色の壁に囲まれ、外からは暮らしの様子が何も見えない。 時折、壁を越えて、人の声や飼い鳥のさえずり、料理の匂いが流れてくる。 見えないから余計に気になる。 もしかしたらそこに、鮮やかな花が咲いているのではないかと。■原口純子(junko Haraguchi) エッセイスト。93年より北京在住。新刊『中国の賢いキッチン』が講
Author: 写真·佐渡多真子 文·原口純子 Year 2005 Issue 1 PDF HTML
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19. Lu(上海) アンティークショップ。
「1920~30年代は上海のゴールデンエイジ」そう信じる上海女性が手がけるアンティークショップ。21世紀の上海に、そこだけセピア色の上海。二つの街は、いま同じように世界の注目を浴びて、華やかに輝く。■原口純子(Junko
Author: 写真·佐渡多真子 文·原口純子 Year 2005 Issue 2 PDF HTML
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20. 遼寧賓館(瀋陽)
1929年の開業以来、街の一等地に建ち続ける古いホテル。 往時の宴席で使われたナンバープレートが 半世紀ぶりに倉庫から取り出され、柔らかな光を卓上で放つ。■原口純子(Junko Haraguchi) エッセイスト。93年より北京在住。新刊『中国の賢いキッチン』が講談社文庫から発売中。 http://peking.exblog.jp/■佐渡多真子(Tamako Sado)
Author: 写真·佐渡多真子 文·原口純子 Year 2005 Issue 3 PDF HTML