Current Location: Home » Full Text Search
Your search : [ author:中国人民政治協商会議全国委員 李順然] Total 166 Search Results,Processed in 0.098 second(s)
-
11. わたしの北京風物誌 十月
国慶節十月一日は中華人民共和国の建国記念日です。中国では「国慶節(グオチンジエ)」といっていますが、政府機関、企業、工場、学校は二日間の連休、前後の日曜日を繰り入れて三日間連休、四日間連休というところもあります。国慶節というと、すぐに頭に浮かぶのは北京の中心にある城門―天安門でしょう。一九四九年の十月一日、毛沢東主席がこの城門の上から中華人民共和国の誕生を宣言し、天安門は新中国のシンボルとなったの
Author: 李順然 Year 1986 Issue 10 PDF HTML
-
12. わたしの北京風物誌 十一月
みどりの落葉十一月の声を聞くと、森の都北京のみどりも一日一日と姿を消していきます。こうしたなかで、かなりおそくまで枝にしがみつくようにして葉をつけているのは、ポプラです。見たところ、まだ緑をだいぶ残したまま……。ところが、ある朝のことです。目をさましてみると、夜来の強い風にたえられなかったのでしょうか、このポプラが葉を落としてしまっているのです。その落葉を一枚そっと拾って手にとると、まだみどりをか
Author: 李順然 Year 1986 Issue 11 PDF HTML
-
13. わたしの北京風物誌 十二月
冬の緑「四季の緑、三季の花」。これは北京の環境緑化運動のなかでだされているスローガンです。北京を春、夏、秋、冬一年四季を通じて緑を保ち、また厳寒の冬をのぞく春、夏、秋一年三季を通じて花の絶えない街にしようというのです。「四季の緑」については、街のあちこちに松やイトスギ、コノテガシワなどが植えられ、冬でも緑を目にすることが多くなってきています。わたしの勤め先北京放送局の前の通りにも松やイトスギが植え
Author: 李順然 Year 1986 Issue 12 PDF HTML
-
14. 九牛の一毛
昨年の暮れのことだ。拙著『日本·第三の開国―中国人記者のみた日本』(東京·東方書店)の見本刷りが送られてきたが、その帯紙の文字にいささか恐縮してしまった。「知日派ジャーナリストの語る日本·日本人」と書かれていたのだ。わたしの日本にたいする「知識」は中国の成語でいう「九牛の一毛」であり、「知日」とはほど遠いものなのである。そうしたある日、『人民中国』雑誌社から「わたしの日本観」というタイトルの原稿依
Author: 李順然 Year 1991 Issue 8 PDF HTML
-
15. わたしの北京風物誌 七月
いちばん暑い月七月の北京では、合歓(ねむ)や夾竹桃(きようちくとう)がひき続き花をつけているほか、街のあちこちでは槐(えんじゆ)が白い小さな花をひらき、北海公園や颐和園の池ではハスの花が咲きはじめます。市民の家の壁に沿った露地では、おしろい花(胭脂花)が赤、白、黄の花をひらきます。このおしろい花と朝顔(牽牛花)は、北京の夏の胡同(フートン)、つまり横町をいろいろの姿、さまざまな色でかざる名コンビな
Author: 李順然 Year 1986 Issue 7 PDF HTML
-
16. 第九話 貞観の治と北京の古刹―唐
北京には古刹(こさつ)が多い 唐代に建立された寺もある 法源寺、戒台寺、臥仏寺……いまもその姿をとどめている法源寺のライラック 戒台寺の松 臥仏寺の臘梅 いまも北京市民に愛されている法源寺のライラック長いあいだ南北に分かれていた中国を統一したとはいえ、隋は短命でした。事実上、文帝と煬帝(ようだい)の二代、三十八年の天下だったのです。その滅亡の原因の一つとして、第二代皇帝、煬帝の無謀な高句麗遠征の失
Author: 文·李順然 写真·馮 Year 2002 Issue 9 PDF HTML
-
17. 「福到」
「おや、福の字がさかさまになっている。ミスかな……」と思われる方もおられるかも知れません。ミスではありません。意識的に福の字をさかさまにしたのです。お正月の北京の街ではこのさかさまの福の字をよく見かけるのですが、これは中国では「福到」―「福到(ふくいた)る」という縁起のいい「文字」なのです。さかさまという意味の「倒」と到るという意味の「到」は、中国語の発音ではいずれも「ダァオ」、これをもじって福の
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1991 Issue 1 PDF HTML
-
18. 羊年談羊
羊年談羊―「ひつじ年にちなんで羊を語る」、これが今月のタイトルです。本誌一月号の「食べもの、飲みもの」欄にも似たようなタイトルがあったのを覚えている方もおられることでしょう。わたしのこの雑文は、あそこからヒントを得たもので、姉妹篇とでも思って読んでいただければと筆をとっています。今年は十二支のひつじ年、羊(ひつじ)という字(象形文字カット参照)の下に「大」と書くと「美」という字になりますが、まず今
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1991 Issue 2 PDF HTML
-
19. 佳能·施楽
北京放送の東京支局長として二年半ほど日本に行っていて北京を留守にしているあいだに、北京はだいぶ変わりました。もちろん、わたしの好きな北京は以前のままの姿でわたしを迎えてくれていましたが……、あちこちに出来たビル、立体交差、高速道路、テレビ塔……、一九五〇年代の城壁取り払いから教訓を汲み取ったのでしょう、こうした建設が北京という古都の美しさを損なわないようにかなり気を配られながら進められているのはう
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1991 Issue 3 PDF HTML
-
20. 踏青·春游
二十四節気の清明(四月五日ごろ)が近づくと、わたしの勤め先北京放送の日本語部では春のピクニックが話題になります。遠くに出かけることを主張する「若手行動派」の唐莉莉アナウンサーたち、「虚」より「実」という「花より団子派」の中年女性グループ(失礼!)、そしてその調停役を勤める労働組合の陳さん……、だいたい折衷案が通るのが毎年の習わしとなっているようです。「草色青青柳色黄(そうしよくせいせいりゆうしよく
Author: 文·李順然 え·于叔方 Year 1991 Issue 4 PDF HTML