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Your search : [ author:文·李順然 題字·絵 于叔方] Total 101 Search Results,Processed in 0.110 second(s)
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91. 第一話 北京の点と線―はじめに
五十万年も昔の北京原人から 北京を舞台に脈々と続く人類の歩み そこに現われたあの事件この人物 『三国志』の劉備は北京っ子だった 詩仙李白は北京で詩を詠んだ わかき日の毛沢東は北京で恋をした こうした点と点とを繋いでいくと 浮かびあがってくる一本の線……劉備も北京っ子国内旅行にしろ、国外旅行にしろ、帰りの飛行機が北京の上空に差しかかると、毎度のことながら知らず知らず身を乗り出すようにして、窓の下の景
Author: 文·李順然 写真·馮進 Year 2002 Issue 1 PDF HTML
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92. 第二話 漢方薬と北京原人―先史時代
北京の南西五十キロの周口店 そこの竜骨山という山から 五十万年前の北京原人の化石が出土した二十万年前の新洞人の化石が出土した二万年前の山頂洞人の化石が出土した一万年前の東胡林人の少女は 巻貝のネックレスを付けていた 牛骨のブレスレットを付けていた盧溝石橋と竜骨山観光旅行で五回も、六回も北京を訪れていながら、まだ周口店には行っていないという人がかなりいます。ちょっと残念なことです。北京の南西郊外の周
Author: 文·李順然 写真·馮 進 Year 2002 Issue 2 PDF HTML
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93. 第三話紀元前一〇五七年三月七日―燕
燕という国が北京に生まれた日に ハレー彗星と木星が見えたという 三千年も昔の話だが…… 戦国時代の七雄のなかでも いちばん北の小国燕は 知恵を絞って生き抜いた 「隗より始めよ」とか「漁夫の利」とか
Author: 文·李順然 写真·馮進 Year 2002 Issue 3 PDF HTML
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94. 第四話 多くの故事の舞台―燕
北の弱国燕が、西の強国秦の始皇帝暗殺を謀った 激怒した始皇帝はしゃにむに燕を攻めまくる 東へ東へと潰走する燕軍のなかには 海を越え日本に渡った落人もいたという 燕の都、北京の人がいたかも知れない 三千余年も昔の話で謎も多いが 日本の佐賀県吉野ケ里の墳丘は 燕の落人が伝えたものかも、と言う学者もいる戦国の策士たち紀元前一〇四六年に誕生し、初めて都を北京に置いた燕という小国に黄金時代をもたらした昭王(
Author: 文·李順然 写真·馮進 Year 2002 Issue 4 PDF HTML
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95. 第五話 万里の長城―秦
中国統一の大業を成し遂げた始皇帝は 「臨洮より遼東に至る広袤(こうぼう)万余里」の 万里の長城を築いた 漢、北魏、北斉、北周、隋、遼、金、明も この長城を繕い、守り、固めてきた そこに積み重ねられた一つ一つの煉瓦には 平和と統一を願う中華民族の心が 深く、深く刻まれているのだ朕·皇帝·始皇帝万里の長城というと頭に浮かぶのは、秦の始皇帝でしょう。紀元前二二二年に北京一帯を統治していた燕を滅ぼした秦は
Author: 文·李順然 写真·劉世昭 Year 2002 Issue 5 PDF HTML
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96. 第六話 劉邦とその子孫たち―漢
項羽を敗って漢の皇帝となった劉邦は 大軍を率いて北京を征圧した 息子の劉建を燕王に立て 北京を治めさせそのごも 劉沢 劉嘉 劉定国 劉旦……と 劉氏一族が燕王の座に着いている この漢代の北京を
Author: 文·李順然 写真·祁慶国 Year 2002 Issue 6 PDF HTML
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97. 第七話 劉備は北京っ子―三国時代
北京っ子劉備が南の蜀の皇帝になった だがその翌々年の章武三年 劉備は三峡の険に近い白帝城で病に倒れ 知略縦横の忠臣諸葛孔明も十年後に病死する 残された無力無策の後主劉禅は魏に降り 漁陽郡安楽県公に封じられたとか 安楽県は現在の北京市順義区の一角らしい なんと淋しい劉一族の里帰りだろう劉備は北京っ子今回は『三国志』の時代に入ります。曹操(一五五~二二〇年)とその子曹丕(一八七~二二六年)の魏、劉備(
Author: 文·李順然 写真·馮 進 Year 2002 Issue 7 PDF HTML
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98. 第八話 煬帝と大運河―隋
隋の煬帝(ようだい)は暴君だという だが「よいところ」もあったのでは 中国の南と北を繋ぐ大運河を掘ったとか…… この大運河の北の終点は北京だった ある歴史学者はいう 大運河がなかったら元の大都もなく 明、清の北京もなく
Author: 文·李順然 写真·馮進 Year 2002 Issue 8 PDF HTML
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99. 第十話 李白のみた北京―唐
杜甫は「李白一斗詩百篇」と詠ったが 李白が雪の降る北京で綴った詩には 酒の匂いはあまり感じられない 安禄山の暴政に向けた焦り 憤り おのれの弱さに向けた歎き 悲しみ 民を愛し 国を憂う情に溢れている 李白は一字一句を心に刻みながら 春を待たずに北京を離れた万里の長城
Author: 文·李順然 写真·劉世昭 Year 2002 Issue 10 PDF HTML
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100. 第十一話 五朝古都の幕あけ―遼
遼の誕生は五朝古都の幕あけ 遼は北京を「南京」と名づけた 遊牧民の契丹族が興した北(きた)国(ぐに)の遼にとっては たしかに南の都だったのだろう この南京を政治家、王安石が訪れている この南京を文人、蘇轍が訪れている この南京をイスラム教の伝道者が訪れている この南京を日本の使節が訪れている契丹·キタイ·キャセイ北京は「五朝古都」ともいわれています。ここでいう五朝とは、北京に都を置いた遼、金、元、
Author: 文·李順然 写真·楊振生 Year 2002 Issue 11 PDF HTML