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Your search : [ author:陶承述整理·工人出版社え·侯逸民] Total 5 Search Results,Processed in 0.070 second(s)
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1. わたしの一家
「わたしの一家」の人たち 欧陽梅生(オウヤンメイシヨン)=中国共産党員陶承(タオチヨン)=欧陽梅生の妻、本文作者 欧陽立安(リーアン)=長男 欧陽応堅(インチエン)=次男 欧陽稚鶴(チーホー)=三男 欧陽本紋(ペンウエン)=長女 欧陽本双(ペンスワン)=次女
Author: 陶承述 整理 工人出版社 え 侯逸民 Year 1960 Issue 1 PDF HTML
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2. わたしの一家
その日は、どうしても気がおちつかなくて、御飯を炊けば焦がしてしまうし、お菜をつくれば塩を入れるのを忘れてしまう始末でした。頭がすつかりこんぐらかつているのです。わアーわアーというあの人たちの声が耳について離れず、旗の波が目先にちらついて仕方がありません。暗くなつても、梅生(メイシヨン)や立安(リーアン)は帰つて来ません。御飯は冷えてしまいました。門口まで出てみても、影も姿もみえません。子どもを寝か
Author: 陶承述 整理工人出版社 え侯逸民 Year 1960 Issue 2 PDF HTML
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3. わたしの一家
部屋のなかでも梯子段の音を聞きつけたのか、ドアがさつと開きました。出て来たのは立安(リーアン)と応堅(インチエン)ではありませんか。「母さん」兄弟二人が同時にとびついて来ました。「これこれ、手をお放しつたら、母さんがひつくりかえつてしまうじやないか」二人を両わきに抱えるようにして部屋に入ると、もう嬉しくてポロポロ涙がこぼれて来ます。「さあ、早く母さんに話してごらん、二人でどうやつてここまで来たのか
Author: 陶承述 整理·工人出版社 え·侯逸民 Year 1960 Issue 7 PDF HTML
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4. わたしの一家〔第八回〕
租界では戸口調査がなく、家を借りるにも保証人はいりません。お金さえあれば、家主は相手がどこの誰であろうとかまいません。あの頃租界では、強盗事件が日に十何件も起こつていました。旅館がそうした強盗たちの人質の隠し場所となつていることは、公然の秘密でした。銃器の販賣も、ちやんとした商いとして公然とおこなわれていました。失意の政客、軍閥くずれ、旦那から暇を出されたお妾など、民国になつてから急にふえて来たそ
Author: 陶承述 整理·工人出版社 え·侯逸民 Year 1960 Issue 8 PDF HTML
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5. わたしの一家
その朝、沈(シエン)さんは中央秘書処に重要書類を受け取りにレポーターの于(ユイ)さんを遣りました。出かける真際に、正午十二時までにはかならずもどつて来るようにとはつきり言い渡しがありました。時間をきめられた以上、地下活動の規律としては、かならずその時間を厳守しなければならないこと、もし時間が過ぎた場合は機関はただちに移転しなければならないことになつていました。その日はちようど元宵節で、わたしたちも
Author: 陶承述 整理·工人出版社 え·侯逸民 Year 1960 Issue 11 PDF HTML