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Your search : [ author:金敬邁え·董辰生] Total 5 Search Results,Processed in 0.077 second(s)
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1. 欧陽海の歌 〈第12回〉
問題はどこにあるのか?外出時間のきれる前に中隊に帰った欧陽海は、帰営の報告をすますと、本をもったまま中隊本部の会議に出席した。季節からいうと、茶油の木の実が落ちつくす頃である。その実を水利工事におわれて後山人民公社ではひろうひまがないという話から、中隊では、”軽騎隊”を編成してこの任務をひきうけることにした。国家の財産を山でくさらせることはできないし、人民をたすけて労働するのは、人民解放軍のはたす
Author: 金敬邁 え·董辰生 Year 1967 Issue 5 PDF HTML
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2. 欧陽海の歌〈第13回〉
みなもと欧陽海は服のままで寝床に横たわったが、まもなく起きあがった。同志たちが起床したころには、もう朝食の支度がととのっていたし、昼のべんとうにも烙餅が一人に二枚ずつ焼いてあった。同志たちはいそいで食事をすますと、麻袋を手に出発した。「小魏、ゆうべ約束した“二十五キロ”を忘れるなよ!」欧陽海が念をおした。「大丈夫、忘れませんよ!」その声からすると、魏武躍はもう十数歩遠ざかっているようだった。高翼中
Author: 金敬邁 え·董辰生 Year 1967 Issue 6 PDF HTML
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3. 欧陽海の歌
「隊長!」高翼中は興奮のあまり立ちあがった。「茶油の実はあなたがひろったのですから、今日の“一番”は、もらうわけにはいきません」「なぜだ?きみもひろったはずだろう」「ぼくにはその資格が……」「誰がひろってもおなじだ!」欧陽海はいそいであとをつづけた。「あした、たくさんひろえば埋めあわせがつくじやないか?それに、きみとぼくとは“相互援助”の関係にある。ぼくだってきみが『愚公、山を移す』『ベチューンを
Author: 金敬邁 え·董辰生 Year 1967 Issue 7 PDF HTML
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4. 欧陽海の歌〈第15回〉
野草公社党委員会書記の周虎山は、生産大隊の幹部たちと生産をもりあげて秋の豊作をかちとる方策を検討していた。そこへ欧陽海が大汗をかいてかけこんできた。「周書記!……ここにおられたのですか!」周虎山は急いで席を立ち、欧陽海の手をにぎりしめた。「よく帰ってきたな!きのうは、きみが去ったあとで一足ちがいに帰ってきたのだが。置き手紙は、読んだよ。今日は日でりに抗して田植えをいそぐことを相談しにきたので、会議
Author: 金敬邁え·董辰生 Year 1967 Issue 8 PDF HTML
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5. 欧陽海の歌
「ぼくの名は解放軍」大隊の党支部書記の司会で、鳳風村生産隊の貧農会は夜どおしひらかれた。欧陽嵩は自己批判をした。数名の老人と徳信じいさんが欧陽嵩にするどい批判をくわえた。そのあと、欧陽海が時事問題について話した。帝国主義と各国の反動派がいかにわれわれを敵視しているかから説きおこして、国内で自力更生の方針をとるようになってからのすばらしい情勢にまで話をもっていった。聞き手の熱心さにつりこまれてつい時
Author: 金敬邁 え·董辰生 Year 1967 Issue 9 PDF HTML