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Your search : [ author:郭伝璋] Total 7 Search Results,Processed in 0.082 second(s)
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1. あなたも中国画を始めてみませんか
読者のご要望に応え、「中国画教室」を開くことになった。講師は、北京画院の著名な画家·郭伝璋氏。今月号から二年間にわたって、中国画の基礎の技法を講義していただく。「わたしにしても、別に美術学校を出たわけではありませんよ。まったくの独学でした。興味を持つことが第一。伝統の技法をマスターしてこそ、中国画といえるのですから、ひとつひとつ、実際に描くなかで技法を学んでほしい」と語る郭先生。 開講にあたって、
Author: 郭伝璋 Year 1990 Issue 1 PDF HTML
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2. ①梅を描いてみましょう
梅は古来、絵の対象として好まれ、蘭、竹、菊とともに画上の四君子とされているので、筆法と墨法の基本練習のために、梅から始めましょう。中国画の用具は凝ればきりがありませんが、初心者はこだわる必要はありません。私は絵をかくようになって六十年以上になりますが、いま使っているのも簡単なものばかりです。みなさんは、小皿を三枚、お碗を二つ、硯を一つ、ふつうの筆を何本か用意して下さればけっこうです。小皿は、墨汁や
Author: 講師 郭伝璋 Year 1990 Issue 1 PDF HTML
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3. 菊を描いてみましょう
菊は、コウシンバラとともに北京市の市花に定められました。百花に晩(おく)れて咲き、しかも霜にも負けず美しい花を開きます。その気高さが、古来、文人墨客から愛され、詩に詠(よ)まれ、絵に描かれてきたのです。一月号でとりあげた梅が百花に先んじて花ひらくのと好対照ですね。どちらも画上の四君子に数えられています。菊を描くには、ふつう花から始めます。わたしの描き方は、「勾勒点染(こうろくてんせん)法」というも
Author: 講師 郭伝璋 Year 1990 Issue 2 PDF HTML
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4. ③蘭を描いてみましょう
ランには沢山の種類がありますが、中国画の画題としてもっとも好まれるのは、シュンランかカンランです。「春蘭」。単に「蘭」とも呼ばれます。清楚な花の馥郁とした香りは、秋の菊と並称されて、よく「春蘭秋菊」と表記されることはご存知でしょう。どちらにも棄てがたい魅力があります。蘭の香りは「王香」とされその花は「花中の君子」「幽谷の佳人」とも称えられています。古来、文人墨客は、よく自らを蘭に喩えたものでした。
Author: 講師 郭伝璋 Year 1990 Issue 3 PDF HTML
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5. ④竹を描いてみましょう
中国画教室も、早いもので四回目。梅、菊、蘭と描いてきましたから、今回は、画上の四君子の残りのひとつ、竹を描くことになりますね。竹は多年生常緑木本で、稈(かん)(地上茎)は中空、直立し、隆起した節部から枝を互生させます。葉は、ふつう狭長偏平で先がとがり、稈、枝と相まって、見る者にすがすがしい感じを与えます。霜や雪にも耐えて、厳寒にさえ緑の色を絶やさない竹を、古来、文人墨客は、こよなく愛してきました。
Author: 講師 郭伝璋 Year 1990 Issue 4 PDF HTML
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6. ⑤今月は松を描きましょう
中国画で梅、蘭、菊、竹を「四君子」といいますが、このほかに「歳寒三友」というのがあります。それは松竹梅です。なかでも松は独特の美しい姿を持つ常緑樹で、よく風雪に耐えるところから、節操、不屈、健康、長寿のシンボルとされ、「青松不老」とか「松樹の風格」という言葉もあります。松を描く場合、まず幹からはじめ、枝、根、葉、そしてさいごに苔をつけます。松は育つ環境によって幹?枝の形が変化します。平地の土壌では
Author: 講師 郭伝璋 Year 1990 Issue 5 PDF HTML
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7. ⑥今月は柏を描きましょう
柏(はく)は、中国画では「松柏長青」といって、不屈と壮健の象徴として尊重されています。でもこれは、かしわ餅のかしわではなく、このてがしわという中国産のヒノキ科の常緑高木なのです。今月の柏も、やはり、幹から描きはじめて、枝、葉、それから根、さいごに苔をつけます。柏は寿命の長い木で、中国には樹齢千年をこえる古柏が珍しくありません。そこで私たちもそんな古柏の強さにチャレンジしてみましょう。幹は、中鋒と側
Author: 講師 郭伝璋 Year 1990 Issue 6 PDF HTML