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1. 葛梅
ある日の昼休み、野らから帰る途中、わたしは麦畑のあぜ道をとおって還郷河(ホワンシヤンホー)のほとりまできた。見ると、人民公社の商店の貨物を運搬する舟が、いましがた岸をはなれたところだった。川上へ半華里ほどゆくと橋がある。そっちへまわろうとしたとき、舟の上からよくとおるきれいな声が、水面をわたってきた。「ちょっとまってくださーい、舟をもどしますから」手をかざし目をほそめて、声の主を見きわめようとした
Author: 管樺 え·呉静波 Year 1962 Issue 4 PDF HTML