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Your search : [ author:恒頌え·潘世勲] Total 1 Search Results,Processed in 0.078 second(s)
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1. 新ーハ路
たそがれ、夕陽が空いっぱいに美しい夕焼けをとどめていた。まあたらしい新紅鉄路が、深緑の山林のあいだを縫って走っている。列車はこのあたらしい鉄道にそって軽快に走りつづけていた。この土地と別れてからもう一年あまりになる。わたしは目ばたきもせず、車窓をかすめ去っていくひとつひとつの山や村に見いっていた。ああ……山岳地区は様相を一変させている。安口河には、流れをさえぎる大堤防が築かれ、中空を高圧線がつらぬ
Author: 恒頌 え·潘世勲 Year 1974 Issue 5 PDF HTML