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Your search : [ author:顧鉄符] Total 3 Search Results,Processed in 0.088 second(s)
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1. 硯
硯は中国の重要な文房具の一つである。しかし、いつのころから硯が使われるようになったかについては、まだ十分な考証がおこなわれていない。墨と時期をおなじくするとみるのが妥当な解釈であろう。墨といっても、古代の石墨をふくむから、そのおこりはひじょうに古い。甲骨や竹簡にしるされた墨跡から判断しても三、四千年前から硯が使われていたと思われる。ただし、当時の硯は後世の硯と同じものではなかったにしても、すくなく
Author: 顧鉄符 Year 1963 Issue 2 PDF HTML
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2. 唐黒釉藍斑拍鼓
これは陶製の拍鼓(手鼓)であるが、これだけではまだ完全な楽器とはいえず、正しくは拍鼓の胴である。だが陶磁器としてみたばあいは、きわめて得がたい完好の唐代磁器である。拍鼓はまたの名を細腰鼓あるいはたんに腰鼓といい、その形について『通考·音楽考』は「……いずれも広首繊腰である」といっている。胴の両端に革を張り、紐を革の縁の孔に通して胴にかがると革の面がしまって、両面ともに打ち鳴らすことのできる鼓になる
Author: 顧鉄符 Year 1963 Issue 4 PDF HTML
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3. 北斉 仰覆蓮花尊
三十数年前に浙江省の紹興や蕭山その他から六朝時代の青磁がたくさん出土して注目され、磁器焼成の初期の歴史をしらべるうえにたいへん役立った。だが、磁器出土地区の関係から、研究範囲が南方に局限され、北方における青磁焼成の歩みについては、なにも新しい知識はえられなかった。初期北方青磁の秘密が実際にあかるみに出たのは、一九四八年に仰覆蓮花尊が出土してからのことである。仰覆蓮花尊が出たのは河北省景県にある封氏
Author: 顧鉄符 Year 1963 Issue 5 PDF HTML