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1. 魯迅と内山完造
上海の市内を流れる黄浦江の東がわに解放後、浦東公園が新設された。この公園の東南部のひくい壁をへだてたところが国際墓地だ。その墓地に生け垣でかこんだ墓がある。その墓には、白い大理石をアーチ形にきざんだ碑が立っている。碑には「内山書店の創立者内山美喜子」と「内山書店の終結者内山完造」ときざまれている。中国人民の友人―内山完造先生とその夫人の墓である。内山完造先生といえば、三十余年前、中国における文化革
Author: 路斌 Year 1972 Issue 9 PDF HTML
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2. ある革命根拠地の情勢図
一九五四年、上海魯迅記念館の館員が魯迅の遺品を整理していたさい、茶色の罫(けい)の入った原稿用紙の半分が雑誌のなかにはさまれてあるのをみつけた。その原稿用紙のうらには鉛筆で地名や曲線がしるされていた。長い年月を経て鉛筆の色はあせてはいるが、湖北、河南、安徽の三省が交わる境界地区の県や鎮の名がはっきりとみてとれた。筆跡から判断して、その字は魯迅のものでもなく、夫人の許広平女史のものでもない。それは魯
Author: 路斌 Year 1972 Issue 10 PDF HTML
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3. 紹介 中華人民共和国魯迅展
中国の偉大な革命家、思想家、文学者―魯迅の逝去四十周年を記念するにあたり、日中文化交流協会および日本経済新聞社の要請にこたえて、「中華人民共和国魯迅展」を日本で開催することになった。この魯迅展は、「魯迅は中国の文化革命の主将であり、かれは偉大な文学者であったばかりでなく、偉大な思想家、偉大な革命家であった」という中国人民の偉大な指導者毛主席のきわめて高い評価にもとづき、四百余点の実物をつうじて、魯
Author: 路斌 Year 1976 Issue 10 PDF HTML