Current Location: Home » Full Text Search
Your search : [ author:費枝
え·沙更思] Total 4 Search Results,Processed in 0.067 second(s)
-
1. 仲秋節
いつも仕事がひけると、所帶持ちはほとんど家に帰ってしまい、おれと師匠の順(シユン)おやじだけが夜の白むころからビクやつりざおを持って、うちの炭鉱(やま)から一里ばかりはなれた柳毛河(リユウマオホー)に出かける。そこは水の青々としたきれいな川だ。おれがはじめてついていったときおやじは、「この川は広くて、魚も大きいのがいるが、ながめもよい。魚つりは、つった魚を口に入れるというより、魚つりの気分をたのし
Author: 費枝 え·沙更思 Year 1962 Issue 5 PDF HTML
-
2. 三種の宝器
一四ヵ月の行軍をへて、われわれは河北(ホーペイ)省中部から、延安(イエンアン)へ到着した。その夜、第一分隊長の楊永福(ヤンユンフー)同志がきて、あしたは報告会があるから、はやくねるように、と言った。しかし、分隊長と数人の女子学生だけはねなかった。分隊長は家主のかまどで、われわれの弁当用のまっ白のマントウを蒸してくれ、女子学生たちは洗たくしたわれわれの軍服をつくろってくれていた。あしたは党中央の指導
Author: 馬国昌 え 沙更思 Year 1963 Issue 8 PDF HTML
-
3. 找姑(チャオクウ)鸟のはなし
むかし、たいへん意地のわるいおばあさんがいました。おばあさんにはむすこと娘がいましたが、むすこは嫁をとるとまもなくひとりで遠いところへ働きにいってしまいました。おばあさんは娘にはやさしかったけれど、嫁にはこのうえもなく意地わるでした。おばあさんは娘にはいつも、「おまえ、さアさアもっとたくさんおあがり」といいますが、嫁には白い目をむけながら、「おやおや、いいかげんにしとくれ、食いつぶされちゃたまらん
Author: 採録 董均倫 え 沙更思 Year 1962 Issue 7 PDF HTML
-
4. 離婚訴訟
一「午前中に電話したのに、こんなにおそくなったのは、いったいどうしたわけですかね」「人をなぐるのが犯罪行為になるというくらいのことはよくわかっているはずだとおもいますがね」民事係の包(パオ)君が〈おさばき〉をやっているのである。いかめしいことば、りんとした声が、人民公社事務所のひっそりした中庭いっぱいにひびきわたる。包君を知っているほどの人なら、その声の調子から、かれがいま〈威厳〉をしめしていると
Author: 費枝 え·田郁文 Year 1962 Issue 8 PDF HTML