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え·王徳娟] Total 3 Search Results,Processed in 0.069 second(s)
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1. ひろびろとした世界
ぼくは運転司令室の運転司令員だ。三カ月あまりまえのある朝、わたしは赤鉛筆と青鉛筆をていねいに削ると、ダイヤグラムに三角定規をあてて線をかきいれていた。線と線との緊密なつながり、入り組んだ線が紙の上に描き出す濃淡のつりあい、そうしたものを追いながら描きあげられたダイヤグラムには、図案的な美しさがある。まくは仕事に没頭していた。そこへ突然、運転司令室の主任がはいつてきて、ぼくの肩を軽く叩いた。「許(シ
Author: 蕭木 え·王徳娟 Year 1961 Issue 5 PDF HTML
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2. 「火つけ役」
局の党委員会の駱書記が紅五番鉱にやってくると、ちょうど会議中だった。人びとはさかんに議論していた。短穿孔炭壁注水法という新技術を早く紅九番鉱の人たちに覚えさせるには、誰をやったらよいかというのが議論の的らしい。この新しい炭塵(じん)防止措置を初めて採用した紅五番鉱であってみれば、困難にぶつかった姉妹鉱に援助の手をさしのべるのも当然の義務であろう。駱書記は候補者名簿に目を通し、ちょっと眉をよせたが、
Author: 周宗奇 え·王徳娟 Year 1974 Issue 8 PDF HTML
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3. 松明(たい)(まつ)
窓外では北風がうなりをあげていた。厚い雲が地上をおおい、いまにも雨がやってきそうな空模様だった。だが、会議室には熱気がみなぎっている。人民公社で開かれた、大寨に学ぶ経験交流会議は、きょうで二日目だった。批林批孔運動の成果にはげまされて、こんどの会議では、冬から春にかけて、水利工事を一歩すすめ、広大な面積にわたる農地づくりや土壌改良をおこない、農業の大発展をうながそうという取りきめがおこなわれた。あ
Author: 沈仁康 え·王徳娟 Year 1975 Issue 10 PDF HTML