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Your search : [ author:翟墨] Total 3 Search Results,Processed in 0.061 second(s)
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1. 宋·米芾の書
中国の歴史を見ると、著名な書道家は、そのほとんどが官職に就いた経験をもっている。たとえば、晋代の王羲之、唐代の顔真卿、柳公権がそうであったし、宋代にいたっては、蘇軾、黄庭堅、蔡襄と並んで当代の四大家と称される米芾(べいふつ·一〇五一~一一〇七年)もその例外ではなかった。しかし、かれの官職はそう高いものではなかった。礼部員外郎の役にあって、五品官にすぎなかった。だが、かれの母が英宗皇后の乳母になった
Author: 翟墨 Year 1979 Issue 4 PDF HTML
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2. 明代の書道とその風格
中国の歴史のなかで明(紀元一三六八~一六四四年)という時代は、元、清という二つの漢族でない民族が支配した時代の、ちょうど中間にはさまっている。この年代は文化面、とくに書道芸術の面で実によろこばしい発展をみせたが、これはたしかに容易なものではなかったと考えられる。元王朝は九十余年にわたって存続するが、書道芸術の面では唐や宋のながれを発展的に継承してゆくことができなかった。この時代には趙孟頫一人が書道
Author: 翟墨 Year 1980 Issue 3 PDF HTML
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3. 清·画家たちの書
清の歴史は二百六十年におよんだが、清代の書は、それ以前にくらべると、どうしても見おとりがする。唐の端厳さにも欠け、明ほどの剛健·磊落さもみられない。一口でいうならば、清代には時代を代表するような書家はいない、ということになる。ちょっと不可解に聞こえるかも知れないが、これにはやはりそれなりの原因があったのである。まず、清の科挙制度である。その試験の答案は、格式ばった書体で、こちこちの、大きな字を書か
Author: 翟墨 Year 1981 Issue 3 PDF HTML