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Your search : [ author:杜宣(トウシワン)] Total 3 Search Results,Processed in 0.065 second(s)
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1. 上海の南京路での出来事
きょねんのくれ、わたしは上海に遊びにきた外国の友人二人を案内して南京(ナンチン)路を散歩した。花や小鳥を売る店があったのでたちよってみると、友人の一人が有名な石湾陶器の人形や家屋、石橋、塔、動物などの小細工物に興味をおぼえたらしく、あれこれたくさん買った。そこを出て通りを漫歩していると、急に後の方から子供のあわただしい声がきこえる。ふりかえると浅黄色のジャンパーを着た十一、二くらいの男の子が息せき
Author: 杜宣(トウシワン) Year 1964 Issue 5 PDF HTML
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2. 外賓と旅して会った子供たち
一九六三年八月四日、昆明(クンミン)飛行場についたのは午前十時まえ。雨が降っている。飛行機から降りると、ひやりとするほど涼しい。思わず服の襟を立て、笑顔でうなずきあう。海抜一九〇〇メートルの昆明は年じゅう春のようで、真夏でも秋の涼しさだと聞いていたが、なるほど噂どおりだったからだ。雷雨のおかげで同行の客は朝鮮、ベトナム、日本、ケニア、ジンバブエの作家たち。みんなインドネシアでひらかれたアジア·アフ
Author: 杜宣(トウシワン) Year 1964 Issue 6 PDF HTML
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3. 富士をみて秋田雨雀先生を憶う
さくねんの六月、わたしは中国人民対外文化協会訪日代表団の一員として日本を訪れ、少なからぬ日本の友人と知りあった。しかし、日本の友人との交わりは、いまにはじまったことではない。一九三三年から一九三七年にかけての数年間、わたしは日本で生活したことがある。ちょうど日本の軍国主義たけなわのころだ。わたしたちの日本での行動は、軍国主義者の圧迫をうけ、わたしも私服につきまとわれていた。その私服の名前は忘れてし
Author: 杜宣(トウシワン) Year 1964 Issue 9 PDF HTML