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Your search : [ author:日本在住中国人作家 靳飛] Total 12 Search Results,Processed in 0.080 second(s)
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1. 茶菓子遊びとプロポーズ
前回、明末期の儒学者·朱之瑜(号は舜水)に触れたが、彼の名前からは、同時代の著名な文人である李漁(浙江省蘭渓出身、号は笠翁、一六一一~八○)を思い出さずにはいられない。朱之瑜と李漁はともに浙江省の人だが、性格はまるで違う。朱は、まじめすぎるくらいまじめで、一方の李は、何をするにも遊び心を持っていた。朱は、江戸前期の日本での儒学の発展に貢献し、特に水戸学の形成を推進した。李は、日本に足を踏み入れたこ
Author: 日本在住中国人作家 靳飛 Year 2002 Issue 2 PDF HTML
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2. 竜之介と「草決明」
日本では、サクラが開花する旧暦三月(新暦では四月頃)は「サクラの月」と呼ばれる。しかし、この季節に私が最初に思い浮かべるのは、サクラではなく、大作家·芥川竜之介である。今年は、一八九二年三月一日生まれの彼の生誕百十周年に当たる。私は、まだ日本について全く知らなかった十六、七年前、初めて芥川の作品に触れた。当時北京では、毎年一回、古本市が開かれていて、大量の古雑誌を買い集めたが、その中に、中国の作家
Author: 日本在住中国人作家 靳飛 Year 2002 Issue 3 PDF HTML
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3. 「春茶」の味わいと思い出
二月初めから三月初めの一カ月、私は北京、天津、南京、上海を訪れた。どうしたことか、旧正月前後の北京と天津は、大げさに言えば、まるで初夏のような陽気だった。三月初めの南京では、ぐずついた日が続き、ようやく肌寒さを感じた。南京に着いた日、ちょうど梅祭りが開幕した。私は友人と連れ立って「梅見」に出掛け、ふと「梅の花が春を告げる」という故事を思い起こした。北はもう初夏で、南では梅で春を感じるなんて、南北が
Author: 日本在住中国人作家 靳飛 Year 2002 Issue 5 PDF HTML
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4. 茶禅一味
私は今までに六回、京都に遊んだが、また行くチャンスが巡ってきた。今回は、何が何でも建仁寺まで足を伸ばしたい。実は、ずっと前から行きたかったが、きっと、縁がなかったからだろう。門の前を通ったにも関わらず、入れなかったこともあった。今年はちょうど、建仁寺建立八百周年に当たる。今回の京都訪問では、ようやく私の願いを果たせるだろうという予感がする。建仁寺にひかれるのは、もちろん、そこが栄西禅師(字は明庵)
Author: 日本在住中国人作家 靳飛 Year 2002 Issue 6 PDF HTML
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5. ふるさとの茶を日本で楽しむ
今年は、京師大学堂(北京大学の前身)の初代総教習(学長に相当)である呉汝綸の日本視察百周年であり、魯迅の日本留学百周年でもある。二つの百周年とその背後にある物語に、私は無限の感慨を覚える。日本が中国から学んだ歴史は千年以上になるが、一方で、中国人が本気で日本に注目し始めてからは、わずか百年程度という事情に思い至る。清代の初の駐日外交官は、なんと、通訳を伴わなかったと言われている。おおかた、日本でも
Author: 日本在住中国人作家 靳飛 Year 2002 Issue 7 PDF HTML
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6. 「忙中閑」と「不動心」
京都の金閣寺で、おもしろいことに、偶然にも耳かきを見つけた。古くて素朴な竹筒の中に、二本の竹製の耳かきがあり、竹筒には、筆で「忙中閑」の三文字が書かれていた。また、金閣寺境内の簡素な茶室には、「不動心」という横額が掛けてあった。一部の人にとって、きらびやかな金閣寺は、俗っぽい存在に映るだろう。しかし、「忙中閑」と「不動心」の六文字は、金閣寺のそんな光り輝くイメージを帳消しにしている。実は、茶の道こ
Author: 日本在住中国人作家 靳飛 Year 2002 Issue 8 PDF HTML
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7. 茶を楽しむ友のこと
「茶を喫するときは、瓦屋根で障子のある家の中で、清い泉の水で緑茶を入れ、質素で気品のある茶道具を使い、二、三人でいっしょに飲むべきだ。半日ほどの暇な時間を過ごすことができれば、それは十年も見てきたささやかな夢にも匹敵する」―これは周作人(知堂)の有名な言葉である。時の移り変わりにつれて、瓦屋根の家を見つけるのは容易なことではなくなったが、探せば探せないこともない。清泉の水も緑茶も入手できないことは
Author: 日本在住中国人作家 靳飛 Year 2002 Issue 9 PDF HTML
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8. 茶飲みの風流譚
先月、茶を楽しむ友について書いたが、南宋の李清照のことには触れられなかった。彼女はすぐれた詞人(「詞」とは、宋代に盛んだった詩の一種)で、十八歳の時に、まだ最高学府で学んでいた趙明誠に嫁いだ。夫婦の本籍地はともに山東省である。夫の趙に学はあったが、経済的に豊かとは言えなかった。そのため、毎月初めに休暇をとって帰省する際には、手持ちの衣服を質に入れ、換金しなければならなかった。その金で古い拓本と果物
Author: 日本在住中国人作家 靳飛 Year 2002 Issue 10 PDF HTML
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10. 一服の茶が心をつなぐ
《プロフィール》 チン·フェイ。1967年北京生まれ。中学教師、記者、編集を経験後、94年東京へ移住。朝日文化センター、東京大学などにて教鞭を取る。文筆活動は80年代末に始める。エッセイ集『風月無辺』『桜雪盛世』『北京記憶』など著書多数(中国語)。北京作家協会会員。この半月、天津、北京、蘇州、上海、南京、広州、南昌、景徳鎮の八都市に足を運んだ。またすぐに、南京と揚州に行くことになっていて、少し飽き
Author: 日本在住中国人作家 靳飛 Year 2002 Issue 12 PDF HTML