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Your search : [ author:整理·呉建群 陳耕 え·楊永青] Total 48 Search Results,Processed in 0.127 second(s)
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1. 巣湖と銀魚(安徽省·巣県)
もともと巣湖は湖ではなく、鳥の巣の形に似た大きな盆地でした、それで巣州とよばれていました。大昔から巣州は宝の盆地で、豊作の年には、食べ切れないほどいろいろの農産物と果物でうずまります。ただ困ったことには一日じゅう大雨でもふると、すぐ水が三尺もたまり、畑の物や果物がすっかりだめになるので、毎年立秋になると、長い秋雨のくる前に、皆は香をたき、ろうそくをともし、お供え物を捧げて天の神に、平安無事を祈るの
Author: 整理·呉建群 陳耕 え·楊永青 Year 1981 Issue 11 PDF HTML
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2. 仙女綉花石(安徽省·黄山)
黄山にのぼって眺めると、はてしなく広がる雲海の中に、うつむいて刺しゅうでもしている少女のような形の石が浮かんでいるのが目にとまります。これが有名な「刺しゅう仙女」の石です。よく見ると石の仙女の手が動いているようで、ひとひらまたひとひら薄絹のような雲が指先に漂っては流れてゆきます。また、ずっとむこうには、これと向かい合って、臥牛峰が雲海の中に浮かんでいます。むかし、黄山のふもとに老人と孫娘が住んでい
Author: 整理·陳耕 え·楊永青 Year 1981 Issue 6 PDF HTML
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3. 太公望の釣魚台
陝西省宝鶏市の郊外に渭河の支流で磻渓という川がある。岸辺に巨大な石が一つあり、石の上にちょうど二つの膝小僧を押しあてたような穴が二ついまも残っている。伝説によると、ここは西周(前11世紀~前771)の開国の功臣姜子牙が魚を釣ったところとされ、俗に「姜太公の釣魚台」と呼ばれている。そのあたりの山水の眺めはすばらしくて、ほかにも周の文王廟、姜太公廟、周の武王の「望相台」などの古跡があり、遠く唐代(61
Author: 整理·陳耕 え·楊永青 Year 1981 Issue 7 PDF HTML
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4. 莫愁女
南京は古くは金陵、建業、建康とよばれ、またの名を石城、石頭城ともよぶ。莫愁湖はこの南京の名勝の一つで、「金陵四十八勝の首(はじめ)」とか「南京第一の名湖」といった評判をとっている。その名のとおり、この湖は莫愁という娘の名にちなんでつけられたものである。湖畔に、左手にスカートをつまみ、右手に桑の葉をもつ仕女の石像が立っているが、これが莫愁女である。この話は南北朝(四二〇~五八九)の時代に生まれた。梅
Author: 整理·陳耕 え·楊永青 Year 1981 Issue 8 PDF HTML
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5. 雲郎と彩姑(雲南省·胡蝶泉)
雲南省大理の蒼山のふもとに胡蝶泉というのがある。水は清く、風景は幽美で、夏になると、無数の蝶が集まり、ひらひら飛びまわったり、一列になったり、輪になったりして、美しい色どりをそえるので有名だ。ここには蝶と泉の古い伝説があります。泉は、ときどきプクプクと泡を吹き上げ、それは真珠をつないだように見えます。周囲には木々がしげり、年じゅう鮮やかな花が咲いて、しみとおるような香りをただよわせます。色とりどり
Author: 整理 陳耕 え·楊永青 Year 1981 Issue 10 PDF HTML
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6. 霧を吐く白鹿
厦門は福建省に属し、島の上につくられた町であったが、五〇年代初期に集美海堤、杏林海堤が築造されてからは、大陸とつながるようになった。温暖な風土で、風光明媚な町である。厦門玉屛山の北麓にある「宛在洞」の洞内には、粘泥でつくった白鹿がうずくまっており、その鹿は口を石の裂け目に向けている。不思議なことに暑い夏ともなると、その石の裂け目から白い蒸気が吹き出し、それはあたかも、白鹿の口から吐き出されるように
Author: 整理·劉演揚 陳耕 え·楊永青 Year 1981 Issue 12 PDF HTML
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7. 巫山の神女峰(長江三峡)
神女峰は、四川省と湖北省の境にある巫山十二峰のひとつ。『方輿勝覧』には、望霞(神女)、翠屛、朝雲、松巒、集仙、聚鶴、浄壇、上昇、起雲、飛鳳、登竜、聖泉を十二峰といい、海抜千メートルから千五百メートルの高さで長江の北岸に連なり、奇峰峭壁が連綿として四十キロにわたる中で、第一の奇勝は神女峰であると記されている。さいきん、世界各地から、長江の三峡の奇観を訪ねる人が、ますます多くなっています。三峡は、長江
Author: え·楊永青 Year 1980 Issue 5 PDF HTML
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8. 九匹の牛と三つの中州(広西·桂林)
「九匹の牛が三つの州を眺める」といわれる沈香潭のあたりは、漓江のなかに無数に点在する風致区の一つである。漓江は、中国南部最大の河川。珠江の支流―桂江の上流の名称で、広西チワン族自治区東北部の山間地帯にみなもとを発する。桂林から漓江を下り、陽朔につくまでの五十キロちかくの水域は、山々の間をつらぬく。高くそびえる奇峰、曲りくねった流れ、連綿とつづく灘、錦のごとき野原がみえ、ここを訪れる旅行者は、まるで
Author: え·楊永青 Year 1980 Issue 8 PDF HTML
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9. 甘酒賣りの娘
上皆東(チエトン)は雲南(ユンナン)省の省境にある小さな町だが、山を背にして川にのぞみ、景色はすばらしい。町のまわりはバナナ林である。朝になると、軽紗(うすもの)をひろげだように、川の上に霧がかかる。偶数日には、タイ族の女たちがおおぜいかごをになって市(いち)にやってくる。女たちのスカートは細長くて、歩くとゆらゆらゆれる。それが霧のなかにかすんで見えてくると、おとぎの国にでも来たような気持ちになる
Author: 徐懐中 え·楊永青 Year 1962 Issue 6 PDF HTML
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10. 白猿妻(広東·飛来峡)
飛来峡は、広東·北江の上流、広州市から約百キロの地点にあり、古来、名勝の地として名高い。北江は広州市で東江、西江と合流し、珠江となって南海にそそぐ。広東·北江の飛来峡。その北岸の山麓には、巍峨(ぎが)たる山なみを背景にいくつかのお寺が点在しています。これらのお寺が飛来寺ですが、あたりは奇岩がつらなり、古木の間を石段が天にとどいて、まさに“人里はなれた世界”です。また、「九段の滝」「白玉潭」といった
Author: 呉国煊 え·楊永青 Year 1981 Issue 1 PDF HTML