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Your search : [ author:張天民(チヤンテンミン)
え·黄鍾駿(ホワンチユンチユン)] Total 3 Search Results,Processed in 0.068 second(s)
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1. 山の運転手 〈下〉
三春も三月と言うのに、長白山(チヤンパイシヤン)の一帯はまだかなり寒く、山も峰も、冬からの雪は、おとずれようとする春に、わざとつれないそぶりを見せているかのようだ。紅葉嶺(ホンイエリン)で最も危険な箇所では、道路工がまいにち氷をくずしたり雪をかいにりしている。とくに、晴れた日の昼間になると、日にてらされた国道の氷雪がとけて、路面は水びたしになった。すると、まるでガラスの上に油を流したように、車はい
Author: 張天民(チヤンテンミン) え·黄鍾駿(ホワンチユンチユン) Year 1964 Issue 8 PDF HTML
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2. 丁香さん
一丁香(テインシヤン)が公社の保管係の代理になって五日もたたないのに、もうあちこちから苦情がでた。飼育係の董四(トンシー)じいさんは隊長にいった。「保管係をかえてくれんかの、あれは手におえん!」生産班長の楊五(ヤンウー)も、隊長にいった。「村に人がおらんわけでもないのに、えりにもえってあれにやらせんでもよかろう。はやくかえたほうがいい」そこで隊長はほかの社員に意見をきいてみた。すると、「あれのおや
Author: 浩然(ハオラン) え·黄鍾駿(ホワンチユンチユン) Year 1965 Issue 3 PDF HTML
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3. 山の運転手〈上〉
一〈紅絹の舞い〉という舞踊がある。踊り手のうちふる長い紅絹が虚空でくるくるといくえにもまわるさまは、わが長白山(チヤンパイシヤン)をめぐりめぐる国道のそれとよく似ている。トラックでこの国道をはしると、〈断崖絶壁!〉とか、〈連続曲折!〉とか、〈徐行!〉〈危険!〉〈警笛鳴らせ!〉といったたぐいの、ものものしい語句と感嘆符のかかれた道路標識がつぎからつぎにあらわれ、乗っている者の肝をひやさせるのだ。助手
Author: 張天民(チヤンテンミン) え·董辰生(トンチエンシヨン) Year 1964 Issue 7 PDF HTML