Current Location: Home » Full Text Search
Your search : [ author:天秀] Total 4 Search Results,Processed in 0.071 second(s)
-
1. 智永(隋)の『真草千字文』
『千字文』は、ちょうど日本の「いろは歌」のように、重複しない文字から成り、しかも四字句ずつで二句ごとに韻をふむ千字の文章である。中国では、六世紀いらい、文字の習得および習字の手本として用いられ、歴代の名家による筆跡も多い。また、古くから日本にも伝わり、文化交流に大きな役割を果たしてきたことはよく知られている。『千字文』はもともと南北朝時代に梁(五〇二~五五七年)の周興嗣が編さんしたといわれる。その
Author: 天秀 Year 1979 Issue 3 PDF HTML
-
2. 明·文徴明の晩年の小楷
文徴明(一四七〇~一五五九。は、明代の人で、詩文·書画にすぐれていた。かれは書壇では、沈周、唐寅、仇英とともに「呉門四家」(蘇州の四才子)と称され、書では、元、宋、唐、晋の書の特長を取り入れて、独特な筆法を成している。本号で紹介する小楷は、文徴明が友人の華夏(字は仲甫)に画きあたえた画「真賞斎」の跋である。華夏は仕官しているうちに、権力をにぎった太監に排斥されると、郷里に帰り、無錫の太湖の畔で「真
Author: 天秀 Year 1981 Issue 7 PDF HTML
-
3. 唐·杜牧「張好好の詩」
「落魄江南載酒行,楚腰繊細掌中軽。十年一覚揚州夢,贏得青楼薄倖名」(「遣懐」と題する杜牧の詩。略解。それは、江南の地にうらぶれて酒を飲み歩いていた頃のこと。まるで楚王の宮殿から出て来たかと思われる細腰の美人があり、人の心をかきむしるばかり。漢の成帝の皇后趙飛燕の再来か、体の軽さは手のひらの上で舞うこともできそうな気がした。遊びほうけた揚州の歓楽の夢がさめて、あっという間にもう十年の歳月、残ったのは
Author: 天秀 Year 1983 Issue 4 PDF HTML
-
4. 唐·李太白の書「陽台に上る」
李白(字は太白、七〇一~七六二)といえば、誰でもすぐに杜甫の「飲中八仙の歌」を思い出す。そして、「天子呼び来れども船に上らず。自ら称す臣は是れ酒中の仙と」と描かれているとおり、至尊の天子をものとも思わない、ひょうひょうとした盛唐の詩仙の姿を思い浮かべる。中国でおよそ字を知っているものなら、「黄河の水天上より来る」とか、「蜀道の難きは青天に上るよりも難し」というような李白の名句を知らないものはないが
Author: 天秀 Year 1982 Issue 8 PDF HTML