李白(字は太白、七〇一~七六二)といえば、誰でもすぐに杜甫の「飲中八仙の歌」を思い出す。そして、「天子呼び来れども船に上らず。自ら称す臣は是れ酒中の仙と」と描かれているとおり、至尊の天子をものとも思わない、ひょうひょうとした盛唐の詩仙の姿を思い浮かべる。中国でおよそ字を知っているものなら、「黄河の水天上より来る」とか、「蜀道の難きは青天に上るよりも難し」というような李白の名句を知らないものはないが...
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李白(字は太白、七〇一~七六二)といえば、誰でもすぐに杜甫の「飲中八仙の歌」を思い出す。そして、「天子呼び来れども船に上らず。自ら称す臣は是れ酒中の仙と」と描かれているとおり、至尊の天子をものとも思わない、ひょうひょうとした盛唐の詩仙の姿を思い浮かべる。中国でおよそ字を知っているものなら、「黄河の水天上より来る」とか、「蜀道の難きは青天に上るよりも難し」というような李白の名句を知らないものはないが...