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Your search : [ author:呉祖光] Total 5 Search Results,Processed in 0.098 second(s)
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1. 人民の藝術家齊白石
中囯のすぐれた画伯―齊白石は、ことし九十三才になる。髪もひげもすつかり白くなり、大柄で気品のある容貌をしたこの老翁は、中囯のほこりであり、また東洋のほこりである。九十三年といえば、一世紀にちかい。それは動乱と不安の世紀であり、戰爭の災禍と驚天動地の事件があいつぎ、あらゆる苦悩をへて最後に幸幅がおとずれた時代であつた。この時代に、翁は十二才のときから大工仕事をはじめ、今日までずうつと繪をまなび、書を
Author: 呉祖光 Year 1953 Issue 2 PDF HTML
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2. 梅蘭芳
梅蘭芳先生は今年還曆をむかえた。五十年にちかい舞台生活を通じて、先生はいつも観客からこのうえなく愛されてきた。梅蘭芳の芸は現代京劇界での最高のものである。六十になつてなお女形を演じ、しかも第一人者としての至芸をたもちつづけているなどは、申國の演劇史上にも例のないことである。今年の四月、先生はその劇団をひきいて上海に行き、二十数日間出演したが、初日の劇場に殺到した人の数は六万をこえたという。この記錄
Author: 呉祖光 Year 1953 Issue 6 PDF HTML
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3. 梁山伯と祝英台
第八圃國際映画祭で昔楽映画賞を5けた中國の天然色映画『梁山伯と覗英台』は、千六百年ばかり前から中國の各地で語りつたえられてきた美しい民間傳設に取材したもので、二人のわかものの悲劇的な愛情をえがいたこの物語は、自由のない婚姻制度にたいする封建肚会の人民の不屈の反抗を5つし出している。物語の可憐な主人公たちにたいして、人びとはかぎりない同情をよせてきた。『梁山伯と覗英台』のこの物語は、じつに千年も前か
Author: 呉祖光 Year 1954 Issue 11 PDF HTML
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4. 映画『梅蘭芳の舞台芸術』について
わが國のひろい観客層からひじように愛されている京劇俳優にはどんな人がいるかということになると、梅蘭芳(ばいらんほう)(メイ·ランフアン)など、たしかにその代表的な一人であるといわねばならない。彼は数え年十一歳で初舞台を踏み、今日まで五十一年間舞台に立つてきた。この五十一年間には、封建的な淸朝の支配した時期があり、國民党反動派の支配した時期や日本帝國主義が侵略した時期があつた。中國が解放されたとき、
Author: 呉祖光 Year 1956 Issue 5 PDF HTML
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5. 京劇のみどころ
京劇の特色幼いころから心の奥底にくっきりと刻みこまれている京劇の舞台、それは私にとって、五色あやなす神秘で幻想的な世界だった。目もまばゆい鮮やかな色、耳をつんざく鐘鼓のひびきが、時には岸にくだける怒濤のように、天を引き裂くあらしのように高まるかと思えば、時には空にただよう雲のように、窓辺をそよ吹く春風のように、人の心をなごませる。ほんの小さな舞台の上に、涯もなく広い世界がすっぽり包まれてしまうので
Author: 呉祖光 Year 1979 Issue 8 PDF HTML