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11. わたしの一家
そうしてようやくのことで湖南(フーナン)までたどりついた日のことです。日本の飛行機の爆撃と掃射にあいました。もう歩けなくなつたわたしたち何人かのものは、通りがかりの小型トラツクをとめて、しやにむに乗り込みました。そうしてみながホツとしたのも束の間、突然車が動かなくなつてしまいました。「駄目だ!重量過重だ。誰かおりないと車は動かんよ」運転手はもつたいぶつた口調で言いました。頭の上では飛行機がブンブン
Author: 整理·工人出版社 え·侯逸民 Year 1960 Issue 12 PDF HTML
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12. わたしの一家
立安(リーアン)は本紋(ペンウエン)の手をひいて向かいの歩道に横つとびにとんで行つた。後をふり返つた本紋はアツと声をあげた。「兄さんツ、劉(リユウ)さんが倒れたわ!」兄妹はふたたびとつて返すと劉さんを救い出した。が、劉さんはすでにこときれていた。労働者たちはいつたん横町にしりぞき、散りぢりになつた人びとをあつめて隊伍をたてなおすと、赤旗を先頭にたててふたたび大通りに突つ込んで行つた。「ひどい犠牲者
Author: 整理工人出版社 陶承述 え 侯逸民 Year 1960 Issue 9 PDF HTML