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Your search : [ author:(パイ族)楊蘇
え·姚有多] Total 5 Search Results,Processed in 0.078 second(s)
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1. 織りかけのスカート
刀を使えない男は 遠出をするな スカートを織れない女は 嫁入りをするな ─ジンプオ族 のことわざ[注释1]朝がやつてきた。青い谷間はひつそりとしている。あい色の緞子のおびのような朝もやが、いまにも蕾をひらきそうなパンヤの木々をめぐり、早起きのほととぎすが一羽、のどをすませてホーホケキヨ、ホーホケキヨとさわやかに鳴いたとき、ナムンはガバと起きあがつた。彼女がその黒いつやつやとした短い髪の毛をなでつけ
Author: (パイ族)楊蘇 え·姚有多 Year 1961 Issue 7 PDF HTML
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2. 喧嘩かあさん
これは「鴻門の会」をやる気なんじゃないか……正月でも祝日でもないのに、あの負けん気の関玉梅がご馳走をふるまいたいといってきたのだ。「隊長、おくれちゃだめだよ」関玉梅(クワンユイメイ)は生産隊長の家のまえを通りかかると、土塀の外から声をかけた。中庭でちょうど種まき機の漏斗を修理していた隊長の李貴(リークエイ)は、パタパタからだのほこりをはたいて起ちあがり、中庭の木戸をあけて、ひやかした。「嫂子(サオ
Author: 戈悟覚 え·姚有多 Year 1981 Issue 12 PDF HTML
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3. 紅河灘(ホンホータン)
とおいむかし、コロー草原に一人の長者がいた。長者は草原一の大金持、何千頭、何万頭というほど牛や羊や馬をかい、おおぜいの奴隷(どれい)をはたらかせて、じぶん一人ごちそうをたべ、きれいな着物をきてぜいたくなくらしをしていた。草原にすむ牧畜民たちはみんな長者の支配をうけ、領內の民百姓であつた。そうした民百姓のことで、長者の思いのままにならぬこととてはなかつた。だから、牧畜民たちはますます貧乏になるばかり
Author: 整理·吳巧玲 え·姚有多 Year 1960 Issue 5 PDF HTML
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4. 知音(ちいん)
わたしは所用で某大学理学部の党総支部書記にあいにいった。あいにく実験室の方へいっているということで、やむなく構内の林をぬけて帰りかけようとすると、築山のふもとのベンチのそばにたたずんでいる人の姿が目にうつった。背たけはさして高くないがたいへん健康そうなようすである。横あいから顔はさだかでなく、口にくわえたパイプが見えるだけだ。だれかがこの静かなところで、むずかしい科学上の問題でも考えているのにちが
Author: 宗璞(ツオンプー) え·姚有多(ヤオユウトー) Year 1964 Issue 2 PDF HTML
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5. 世話好きの母さん
母さんはまだかえらない。小蓮は袖をまくりあげて、洗濯をしていた。家はカワラぶきの平屋で、蛇口は窓のそとにあった。かの女は洗濯しながら音楽をきくため、ラジオを窓のところにもってきている。ラジオはちょうど、上海(シヤンハイ)のさいきんの音楽会の録音放送をしていた。小蓮(シヤオレン)は合唱団のメンバーとして、この音楽会でうたった。いま、かの女は自分たちが歌った〈雷鋒(レイフオン)の歌〉をきこうと、胸をお
Author: 趙自(チヤオツー) え·姚有多(ヤオユウトー) Year 1964 Issue 3 PDF HTML