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Your search : [ author:黎叢] Total 5 Search Results,Processed in 0.113 second(s)
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1. 蘇武
いまを去る二千年あまりまえの漢代のころ、中国の西北方の辺境には匈奴とよばれる遊牧民族がいた。匈奴はしょっちゅう漢の国土を侵した。匈奴の侵入を反撃するために、漢の皇帝はたえず軍をさし向けた。数十年のあいだ、両者はときに戦い、ときに和睦した。この匈奴にたいする反撃戦の中で、漢の国には多くの英雄人物があらわれた。彼らの愛国行為は、昔からずっと人びとによってたたえられてきた。北海で羊を飼って節を守りとおし
Author: 黎叢 Year 1963 Issue 2 PDF HTML
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2. 晏嬰
いまから約二千年あまりまえ、春秋時代の齊国の宰相に晏嬰(あんえい)というひとがいた。晏嬰は三代の君に仕えた元老であり、齊の国を富強にし、民の負担と苦しみを軽くするためにすくなからぬ善行をおこなった、すぐれた政治家であった。『晏子春秋』にしるされている晏嬰の事績をよむと、晏嬰がいかに正直、勇敢であり、聰明、機知にとみ、清廉潔白で公のために奉仕した人だったかがうかがわれる。直言をもつて諫める齊の国君―
Author: 黎叢 Year 1963 Issue 4 PDF HTML
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3. 藺相如
西暦紀元前四〇三年から紀元前二二一年までのあいだは、諸侯が矛をまじえ、七雄が覇をきそったいわゆる「戦国時代」である。なかでも秦は強力で、いつも他の諸侯の国を攻撃した。秦の隣国の趙はたえず秦におびやかされた。いきおい、趙はこの併呑をねらう秦に抗してたたかった。廉頗と藺相如の物語もこのたたかいのなかで生まれた物語である。廉頗は勇名をはせた武将で、趙の軍隊はこの武将にひきいられて、たびたび秦軍の攻撃をう
Author: 黎叢 Year 1963 Issue 5 PDF HTML
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4. 諸葛亮
諸葛亮といえば中国では子供でもよく知っている歴史上の人物で、昔から知惠の権化のようにみられている。旧劇には天才的な軍師、政治家としての諸葛亮をえがいたものが多く、妙算にとみ、先の先まで見通す人物として登場する。当然これには誇張もあろう。
Author: 黎叢 Year 1963 Issue 7 PDF HTML
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5. 霍去病
「匈奴はまだほろんでいませぬ。どうして家のことなど心にかけましょうや」―これは千古の名言として中国の歴史にのこっていることばで、ことばの主(ぬし)は前漢の名将霍去病(かくきよへい)(前一四〇~前一一七)である。漢の武帝が匈奴討伐に戦功をたてた霍去病に引き出ものとして邸をあたえて下見をさせたとき、霍去病が武帝にむかって言ったことばであった。北辺をおびやかす強敵紀元前十一世紀から紀元前三世紀までの、周
Author: 黎叢 え 任率英 Year 1963 Issue 8 PDF HTML