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Your search : [ author:馬少波] Total 5 Search Results,Processed in 0.084 second(s)
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1. 訪日回想
七月二十五日の夕方、中国訪日京劇代表團の一行は無事北京に帰りつきました。プラツトホームにつめかけた出迎えの人びとの間をぬつて出て、家族の者といつしよに家路についたころには、天安門の空に星がまたたいていました。家にかえつて庭に出てみると、茉莉花が咲きかおり、ライラツクは葉だけになつています。そのライラツクの木の下で、わたしたちは母といつしよに、母の手料理になる夕餉の食卓をかこみました。子供たちは父と
Author: 馬少波 Year 1956 Issue 10 PDF HTML
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2. 旧劇の新しい発展
(一)中国の旧劇には長い傳統がある。旧劇の種類は全国で三百種をこえるが、どれにも長年の舞台の実践からくる独特の持味がある。そしてそれぞれに特色ある台本、伴奏音楽、優美な唱(うた)の節回し、豊富な演技術をそなえ、無数のすぐれた傳統的演目をもつにいたつている。こうした旧劇のすぐれた傳統的演目は、昔の封建社会の暗黑面をするどくばくろし、封建制度のもとで奴隷のように圧迫されていた人民が支配者にたいしておこ
Author: 馬少波 Year 1959 Issue 4 PDF HTML
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3. 京劇の名優 程硯秋
何十年來梅蘭芳(メイランフアン)と並び稱された京劇の名優程硯秋(チヨンイエンチユウ)が亡くなつて一年あまりになる。その一周忌を記念して、北京では最近、旧劇界の人たちの肝煎りで、程硯秋の流派つまり程派の演目の公演がおこなわれた。そして程硯秋の教え子たちによつて、彼が生前独特の演技をみせていたすぐれた演目が舞台にのせられた。また学術的な研究の意味をもつた座談会もひらかれて、いわゆる程派の演技と唱腔(う
Author: 馬少波 Year 1959 Issue 6 PDF HTML
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4. 歌舞伎におもいをよせて
四年前、わたしは京劇代表団について日本を訪れましたが、あの時のわたしたちにたいする日本の皆さんの熱烈な歓迎の情景(もよう)や手厚いおもてなしの数々は、今もなお昨日の出来事のように懐しく思い出されます。ことに大阪で前進座の歌舞伎をみせていただいた時には、そのすばらしい演技につよく胸をうたれると同時に、日本民族のすぐれた演劇の伝統を守り、発揚するためにたたかつておられる前進座の皆さんの並々ならぬ努力に
Author: 馬少波 Year 1960 Issue 5 PDF HTML
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5. 咲き匂う花のかずかず
百花みだれ咲く花園昨年の十月一日、壯麗な天安門まえの大廣場で、中華人民共和国の成立八周年を祝う式典が盛大にとりおこなわれたときのことであつた。無数の燃えたつような真紅の旗がはためき、純白の平和の鳩が群をなして天安門上に舞い上るその下を六〇万のデモの隊列が潮のように行進して、豪壯華麗な絵巻を繰りひろげた。そのさい、デモの最後をかざるかのように、とつぜん目をうばうばかりの美しい場面が出現し、人びとの注
Author: 馬少波(マーシヤオボー) Year 1958 Issue 1 PDF HTML