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Your search : [ author:雷圭元] Total 2 Search Results,Processed in 0.074 second(s)
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1. 伝統を生かす中国工芸
先日私は北京(ペイチン)市工芸美術研究所で、新しいデザインの象牙彫りの球をみた。象牙彫りの球は中国の工芸品のなかでもとくに手のこんだ珍しいもので、一本の象牙から一つの球をつくり、その球のなかにさらにひとまわり小さな球をつくり、こうして次第に小さな球を二十も三十もはめこんだ形につくつたもので、どの球もがそれぞれことなつた模樣の透し彫りになつている。ふつうこの球には支柱があり、支柱の裾は安定しやすいよ
Author: 雷圭元 Year 1959 Issue 9 PDF HTML
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2. 〈現代日本の伝統工芸展〉を見て
日本国際芸術見本市協会、日中文化交流協会などが主催する「現代日本の伝統工芸展」が北京でひらかれると、多くの観衆から称賛の声をもって迎えられた。会場に展示されるすぐれた工芸品のまえに立つと、作品が発する無言の声に、見る者は共感をおぼえる。それは長年別れていた旧友と再会したときに感じる親しみに似たものであった。現代日本の伝統的な工芸品はなぜそうした魅力をもつのか。それは、作品自体が強烈な芸術的感染力を
Author: 雷圭元 Year 1973 Issue 10 PDF HTML