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Your search : [ author:郭仲義] Total 3 Search Results,Processed in 0.075 second(s)
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1. 中国の料理
建国十周年記念日の前夜に、北京(ペイチン)で名品料理の品評会がひらかれた。千何百人かの優秀な料理人のなかから選拔された五十数人の名人たちが一堂に会して、それぞれ思う存分に腕をふるい、代表的な名品料理二百種あまりをつくつたのを、その道の経驗をもつた審査員たちが試食品評するというなかなか盛大なもの。建国いらい、すべての伝統文化は「百花ひとしくひらき、陳(ふる)きをたずねて新しきを出す」という方針のもと
Author: 郭仲義 Year 1959 Issue 12 PDF HTML
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2. 老婆のダイヤモンド
ある日曜日の午後。北京(ペイチン)の繁華街―崇文門外大街(チウンウエンメンワイ)は人の波だった。白髪の老婆が小学生に手をひかれて、大通りの東口にある特殊工芸品商場の入り口をくぐった。やがてこの老婆と少年は北京工芸品輸出会社宝石買い付け所に姿をあらわした。係りの劉芳辰(リユウフアンチエン)さんは笑顔で二人を迎えた。老婆はふところから小さな包みをとり出すと、それをケースの上においていった。「これはちい
Author: 郭仲義 Year 1962 Issue 4 PDF HTML
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3. バラの谷間
北京(ペイチン)市の西北約四〇キロのところに険しい山がある。その山の名は妙峰(ミヤオフオン)。ここは昔からバラの谷という美名で名高いバラの産地。そのため、妙峰山はバラの香気のように遠来の人びとのこころをひく。妙峰山上の花五月の声を聞くと、野も山もバラの花でうずまる。わたしは、初夏のそよ風にほおをなぶらせながら、妙峰山へ花見に出かけた。妙峰山は海抜一三〇〇メートル。山道は九十九折れる険しい道。その山
Author: 郭仲義 Year 1962 Issue 9 PDF HTML