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1. 「英雄」と「狂人」
これはいまのアメリカで起こつた出来事。ある男が自分の意志にそむいて幾千幾万の平和な住民を殺すと、そのために「英雄」の桂冠をかむらされて、何かとたたえられ、優遇された。ところが、自分の行為の誤りをさとり、新生の道を歩もうとすると、法律によつて「狂人」と宣告され、長い年月、日の光をみぬ精神病院の高い塀の中にとじこめられてしまつた、こういう話である。一九四五年、日本の広島と長崎に原爆を投下したときの航空
Author: 袁先祿 Year 1961 Issue 4 PDF HTML
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2. ジユネーブ会議からジユネーブ会議まで
ラスク·アメリカ代表は、五月十日ジユネーブに到着するや、かれがジユネーブに来た目的は他の人びととともに「ラオスの平和と独立を保証しうる国際的な措置を講じることにある」と声明した。似たような言葉は、アメリカ大統領ケネデイの演説でも耳にしたことがある。ラオスの平和と独立を保証するのはもちろん結構なことである。だが、一九五四年七月にひらかれたインドシナの平和を回復する問題についてのジユネーブ会議は、「ラ
Author: 袁先祿 Year 1961 Issue 7 PDF HTML