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Your search : [ author:葉林(イエリン)] Total 4 Search Results,Processed in 0.108 second(s)
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1. 飾り灯籠
今年の三月一日はちようど旧曆の正月十五日にあたり、民間では古來「灯籠祭」の日となつていて、「元宵節」とも呼ばれている。一年ぢゆうのいちばん最初のこの満月の夜に、農村ではたいていいろいろな「灯籠祭」をやることになつている。こういつた「灯籠祭」はたいへん賑やかで、龍の踊りを舞うもの、獅子舞をやるもの、銅鑼をならし太鼓をうつもの、いろとりどりの旗や飾り灯籠をもちあるくもの、踊りその他の遊びに興じるもの…
Author: 葉林(イエリン) Year 1958 Issue 2 PDF HTML
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2. 北京の琉璃厰(こつとうがい)
前門外(チエンメンワイ)のにぎやかな大柵欄(ターチヤーラル)を通り拔けて狹い橫町を西へ入つてゆくと、まもなくいつぷう変つた商店街へ出る。道の両側にならんだ商店の大きなガラス窓を通して、書画骨董や古本類が所狹しとばかり並んでいるのが目につく。この町筋が琉璃廠(リユウリチヤン)である。古書、拓本の類から書画、古陶磁、銅器その他なにかほしいものがあれば、ここに來るのがいちばんてつとりばやい。十六世紀以前
Author: 葉林(イエリン) Year 1958 Issue 6 PDF HTML
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3. 遊方(ユウフアン)
うららかな春の日中や月のある晩、とくに祝祭日や收穫をすましたあとの農閑期ともなれば、おい茂つた芭蕉の葉陰や小川のほとりから、口笛や蘆笛の音が聞えてくる。ミヤオ(苗)族の若い男女が「遊方(ユーフアン)」にあつまつてゆくところである。ミヤオ族の人たちのいう遊方とは遊ぶ場所の意味で、つまり若い男女の社交場のことである。若い男女が靑春と恋愛の歌、労働をたたえる歌をうたいながら自由に楽しいひとときをすごす社
Author: 葉林(イエリン) Year 1958 Issue 9 PDF HTML
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4. 中国の酒
お茶はわれわれ中国人の日常かくことのできない飮料だが、酒はそれほどのものとはいえない。とはいえ、酒をこのむことにおいては、われわれもあえてよその国の人の人後におちるものではない。とくに祝日とか、何か目出度いことのある時には、茶はなくとも、酒はかかされない。だから、われわれはよく結婚前の若い人に、「いつ喜酒(シーチユウ)をのませてくれるんだい」といつてからかう。君はいつ結婚するのかね、というかわりに
Author: 葉林(イエリン) Year 1958 Issue 10 PDF HTML