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Your search : [ author:浩然(ハオラン)
え·黄鍾駿(ホワンチユンチユン)] Total 3 Search Results,Processed in 0.096 second(s)
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1. 丁香さん
一丁香(テインシヤン)が公社の保管係の代理になって五日もたたないのに、もうあちこちから苦情がでた。飼育係の董四(トンシー)じいさんは隊長にいった。「保管係をかえてくれんかの、あれは手におえん!」生産班長の楊五(ヤンウー)も、隊長にいった。「村に人がおらんわけでもないのに、えりにもえってあれにやらせんでもよかろう。はやくかえたほうがいい」そこで隊長はほかの社員に意見をきいてみた。すると、「あれのおや
Author: 浩然(ハオラン) え·黄鍾駿(ホワンチユンチユン) Year 1965 Issue 3 PDF HTML
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2. 山の運転手 〈下〉
三春も三月と言うのに、長白山(チヤンパイシヤン)の一帯はまだかなり寒く、山も峰も、冬からの雪は、おとずれようとする春に、わざとつれないそぶりを見せているかのようだ。紅葉嶺(ホンイエリン)で最も危険な箇所では、道路工がまいにち氷をくずしたり雪をかいにりしている。とくに、晴れた日の昼間になると、日にてらされた国道の氷雪がとけて、路面は水びたしになった。すると、まるでガラスの上に油を流したように、車はい
Author: 張天民(チヤンテンミン) え·黄鍾駿(ホワンチユンチユン) Year 1964 Issue 8 PDF HTML
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3. 花嫁さん
一梁(りよう)(リヤン)とつつあんの家で息子にむかえた嫁は、嫁入りのその日から舅、姑をはじめ隣近所の人たちの氣に染まなかつた。近所の婆(ばば)さま連中は寄るとさわると嫁の話でもちきつた。「梁さんはほんにいい人でなあ。あの年になるまで人に腹をたてたことがない。あの嫁だけには、さすがの梁さんも堪忍袋の緖がきれたのじやろ」そうした評判がたつたのは、嫁入りの日の夜の出來事からである。渤海湾(ぼつかいわん)
Author: 浩然(ハオラン) 戴沢(タイツア)·絵 Year 1958 Issue 4 PDF HTML