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え·毛水仙] Total 5 Search Results,Processed in 0.089 second(s)
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1. あらし(上)
一ここは南海の海辺に近い中国人民解放軍の農場である。二千ヘクタールをこえる稲田は、六月もなかばになると降りそそぐ太陽の光をうけてこがね色にかがやく。この見事な眺めに人びとは心をはずませ、思わずつぶやくのだ。「頭をたれて七日、こがね色して七日か、あと十日ばかりでいよいよ刈とりだなあ!」ちょうどこの大切な時期に、とつぜん地もとの気象台から台風警報が出された。今年になって二番目の大型台風が真っこうからお
Author: 洪揚 梁信 え·毛水仙 Year 1975 Issue 2 PDF HTML
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2. あらし(下)
四人民公社の事務所は農場の事務所から五、六キロのところにある。よく気のつく主任は、小応(シヤオイン)がでかけたあと、さっそく公社の宋書記に電話をかけ、書記と黄老人が小応を助けてくれるよう頼んだ。小応が公社の測候所のドアを静かにあけてはいると、測候員の小田(シヤオテエン)は机の上の報告書をまえにほほづえをついて考えこんでいた。足音に気付いたかの女は小応をあたたかく迎えいれた。二人の話し合った結論は一
Author: 洪揚 梁信 え·毛水仙 Year 1975 Issue 3 PDF HTML
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3. 春節雑感
二月の北京はなお寒い。天安門前の外堀の氷はまだ解けていない。五キロも続く長安街の両側に並んだ柳の街路樹もまだ芽を吹いていない……。だが、そのころ北京ははや春節一色に彩られる。花屋は春の訪れを知らせる紅梅や迎春花を買う客で埋まり、デパートのショーウインドーは模様がえし、店頭には春節用の商品が並ぶ。なかでも食品市場は一段とにぎわいを見せる。野菜、魚、豚肉、調味料などの売り場の前は、買物客でいっぱいであ
Author: 恵春 え·毛水仙 Year 1978 Issue 2 PDF HTML
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4. 医師(せんせい)と看護婦〈下〉
詰所に入った呂雲帆(リユイユンフアン)は、アルミニウムの箱をガチャンと机のうえへおくと、プンプンしながら腰をおろし、頭をかきむしって向かい側の方燁(フアンイエ)に言った。「二十七号ベッドの便をこれからも検査するんだって?」方燁は静かにうなずいた。「小方、(ンヤオフアノ)人をうたがうにもほどがあるじゃないか」呂雲帆は単刀直入だった。「医師は看護婦の意見を尊重しなくてはならないし、看護婦にも学ばなくて
Author: 張幼華 周杏芳 え·毛水仙 Year 1976 Issue 2 PDF HTML
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5. 湖北の第二自動車製造工場
秦嶺の麓、漢水の岸、湖北省の十堰市は、自動車の町として知られている。ここに第二自動車製造工場「二汽」の建設が始まったのは、一九六九年だ。いまは、大規模な近代企業に発展し、ここで生産したトラック「東風」が中国のいたるところで見受けられるようになっている。中国は、今世紀末に、三つの乗用車生産基地を建設しようとしている。長春の第一自動車工場(一汽)と、十堰の第二自動車工場(二汽)と上海市だ。長春と上海で
Author: 林洪揚 Year 1988 Issue 5 PDF HTML