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え·周建夫] Total 3 Search Results,Processed in 0.074 second(s)
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1. 助手
一陳新(ツエンシン)外科部長は、外科部党支部委員会の会議を終えて、部長室にもどってくると、新しい手術カードを一枚とりだし、ペンを走らせた。コピーを取りおえたとき、すぐうしろで笑い声がおこった。ふりむくと、手術係の看護兵の何三妹(ホーサンメイ)ではないか。いつのまにやってきたのか、こっそりのぞいていたらしい。陳部長はペンを置くと、ひとさし指で何三妹をさしながら、「きみという人はしようがない人だな……
Author: 楊光第 え·周建夫 Year 1975 Issue 9 PDF HTML
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2. 鍬(くわ)の柄
曲ったことが大きらい、堅物の「くわの柄」君が、とても嫁の来手がないと言われて……くわの柄韓家山かいわいの農民のあいだには、「くわの柄」という一種独得の悪口がある。農民たちは使いやすい道具をよろこび、とくに、いろいろな道具の柄についてはうるさい。使いぐあいはどうか、なめらかか、丈夫かと、凝るのである。韓家山の村には何代も前から使ってきたというくわの柄を持っている家がたくさんある。もともと、くわ―镢(
Author: 張石山 え·周建夫 Year 1981 Issue 3 PDF HTML
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3. 「荒くれどん」の縁談
唐家洼(タンチヤワー)生産隊に、見所のある若者がいた。なまえを王河(ワンホー)といって、この大隊の貧農·下層中農協会の役員だった。いつも先頭にたってはたらき、鼻息もあらいので、みんなから〈荒くれどん〉とあだなされていた。背がたかくて、肩はばもひろく、赤黒い顔で、目はなだちのくっきりとした、みるからにたくましそうな若者だった。ことしもう二十七になるので、母親は二年ほど前から嫁さがしを人にたのんでいた
Author: 鹿秉中(ルーピンチユン) え·周建夫(チヨウチエンフー) Year 1965 Issue 11 PDF HTML