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楊友(ヤンユウ)] Total 6 Search Results,Processed in 0.102 second(s)
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1. 女縣長
土地の人がうたう民謠に「昌黎よいとこ、行かりよか他鄕(よそ)へ」という一句がある。昌黎(しようれい)(チヤンリー)縣というところは、ことほどさように、暮しむきのゆたかなところだ。海にちかく、うしろに山をひかえた四〇〇〇平方華里あまりの縣で、土地がとてもよく肥えている。市のたつ日などは身うごきもならぬ人出で、ずらりとならんだ露店には北の山地からはこばれた果物、東の渤海でとれた魚類、それに、みのり豊か
Author: 文とカメラ 楊友(ヤンユウ) Year 1957 Issue 7 PDF HTML
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2. のびゆく靑年作家たち
新しい作家群三月のはじめ、五人の子の母親である陳桂珍(ちんけいちん)(チエン·クイチン)さんは身じたくをととのえ、黑龍江(こくりゆうこう)(ヘイロンチヤン)省の小さな町から北京へと旅立つた。十五日から三十一日まで北京でひらかれる全國靑年作家大会に出席するためだ。陳さんが書いた一幕ものの脚本『家事』は、折から北京で開催ちゆうの『全國新劇コンクール』で上演されていた。陳桂珍さんは年こそまだ二十九歳だが
Author: 楊友(ヤンユウ) Year 1956 Issue 7 PDF HTML
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3. ある小說をめぐる論爭
昨年九月の「人民文学」誌上に「組織部へ新しく來た靑年」という小說が発表された。作者の王蒙(おうもう)(ワン·モン)氏は二十二歳の靑年作家で共產党員である。この小說にたいする評價はまちまちで、賞讃の声、批判の声とともに論爭がまきおこり、各新聞·雜誌をにぎあわせた。「文芸学習」誌は、わずか四カ月の間にこの問題について論じた一三〇〇篇の投稿を受け取つた。小說の物語は二十二歳の小学校教員林震(りんしん)(
Author: 楊友(ヤンユウ) Year 1957 Issue 7 PDF HTML
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4. 時代精神を追求する劇作家 曹禺氏
略歴 一九一〇年に生まれる。 一九三三年、清華大学を卒業。 一九三四年、処女作『雷雨』出版。 一九三六年、『日の出』を発表。 一九五四年十月、『明るい空』を発表。 一九六一年七~八月、『胆剣篇』を発表。
Author: 楊友(ヤンユウ) Year 1964 Issue 1 PDF HTML
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5. ある女店主のはなし
さきごろ、わたしは上海へ行つた。ふつう上海へ行けば衣類を買つて帰るのがならわしのようになつている。わたしが立つときも、友人たちは口をそろえて、静安寺(せいあんじ)(チンアンス)路の“富麗”という店へ立ちよつてみるようにとすすめてくれた。あそこにはなかなか目利きの女主人がいて気のきいた布地を見たててくれる、きつとあなたの気にいるにちがいないから、というのである。そうした話を聞いたせいもあつて、わたし
Author: 文·カメラ 楊友(ヤンユウ) Year 1957 Issue 3 PDF HTML
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6. 祖国の大空をかける
たそがれ……やわらかい日ざしが五月の草原をてらしている。大空に浮かんだ雲が風にのつてゆつくりながれてゆく。その雲のかなたからかすかな爆音がきこえてきたかと思うまもなく、銀色の飛行機が目の前にあらわれ、まるで小鳥がねぐらへかえつてくるように、両翼をふりながら滑走路におりてきた。ここは內蒙古北部のハイラル空港である。操縱室からおりたつた、みるからに健康そうな操縱士は、わたしをみるとにつこりうなずいた。
Author: 文とカメラ 章瑞年(チヤンルイニエン) Year 1957 Issue 9 PDF HTML