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Your search : [ author:廖夢醒(リヤオモンシン)] Total 3 Search Results,Processed in 0.080 second(s)
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1. 石
先日、南京(ナンチン)から友だちが見舞いにきて、雨花台(ユキオワタイ)の石を卓の上にならべながら言った。「石がお好きだときいて、雨花台へ遊びにいったとき拾ってきたものですが、病中のお慰めにもと思ってもってきました」友の厚い友情にわたしは感謝したが、石をみると心の古傷をえぐられることを、その友は夢にも思わなかったらしい。石が好きになったのは夫が殺されてからのことだった。反動派のために夫を奪われた時は
Author: 廖夢醒(リヤオモンシン) Year 1963 Issue 11 PDF HTML
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2. 二代にわたる交友
先日、宮崎世民先生が訪中され、わたしの母を訪ねてくださり、母とわたしたち姉弟は昼の食事をご一緒にした。わたしと世民先生とは解放ごはじめてのおつきあいではあるが、宮崎家とわたしたちの廖家とのおつきあいは父と孫文先生、宮崎滔天先生、寅蔵先生ご兄弟の時代にさかのぼる半世紀以上前からの久しい歴史をもったご交際である。宮崎先生がお見えになった日、母が「中国と日本の友好的な国交は遠く唐の時代から始まっておりま
Author: 廖夢醒(リヤオモンシン) Year 1964 Issue 1 PDF HTML
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3. 私の母何香凝
父を救うための闘い辛亥革命後、孫中山先生は、自分が指揮する軍隊をもっていないため、軍隊をもっている「同志」の力にたよって広東の根拠地をかちとったが、それらの「同志」は頼りにならなかった。陳炯明はその一人だった。このころ、中山先生はすでにロシアと連合して北洋軍閥勢力を徹底的に消滅する考えをもっていた。その第一歩として、広西にとぐろをまく軍閥をまず討伐し、南部から反動勢力を一掃するつもりであった。陳炯
Author: 廖夢醒(リヤオモンシン) Year 1972 Issue 12 PDF HTML