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Your search : [ author:岑桑] Total 3 Search Results,Processed in 0.070 second(s)
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1. こういう「仲間」もある
資本主義世界における米英両国間の「仲間」としての関係は、もつとも複雑かつ微妙きわまるものがある。お互いに兄とよび弟とよんでは、「生きてゆくためには、いつしよに提けいしていかねばならない」などと、たえず言い交わしているところは、情意てんめんとして両者はいかにも分かれ辛いそうだ。ところが、時が移り境遇もかわつて、「ふたりの親類」のうち、一方はにわか成金になり、いま一方は尾羽うち枯らした旦那になつてしま
Author: 岑桑 Year 1961 Issue 10 PDF HTML
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2. 「楽しい日課」
とかく世の悪党というものは、おのれの腕前を妙に買いかぶるものである。もつとも、おのれの腕前にうぬぼれぬような悪党は、悪党でなくなるわけだ。原子爆弾は“わが家の秘伝、わが家の一手専賣”とほくそえんでいた時分の、アメリカの原爆ギヤングどもは、まるでわれひとりの天下といわんばかりのけんまくで、手の内の原爆をふりまわしては、毎日おどかし、ふんだくるの狼ぜきをはたらいていた。時は移り、花咲き花散つて、原爆ギ
Author: 岑桑 Year 1961 Issue 12 PDF HTML
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3. 原子道徳の騎士たち
世のなかには不思議なこともあるもので、風紀のみだれたところほど「道徳家」が輩出し、もっともでたらめな道徳家がいつももっとも「謹厳な道徳家」として通っている。アメリカには、「名産」といわれるほど「道徳家」の数が多く、またその厳格さをもってよく名が売れている。かれらはべっ甲縁の老眼鏡を通して三千世界をながめ、パンティをつけていないチンさえも見逃がしはしない。これはロサンゼルスでの話だが、さる典型的な「
Author: 岑桑 Year 1963 Issue 8 PDF HTML