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1. 唐代の飛白書
飛白書とは、一種風変わりな書法である。伝えるところによるとそれは、後漢の著名な文人であり書家でもあった蔡邕(さいよう)(一三三~一九二)が、あるとき、職人たちが時の天子霊帝のために鴻都門を飾るのに、壁を掃くホウキで文字を書いているのを見、それに触発されてあみ出したものといわれている。飛白書のいちじるしい特徴は、筆画の中に禿(ち)びた筆で書いたような白い筋がたくさん残されていることで、主として宮城の
Author: 孫遅 Year 1982 Issue 2 PDF HTML