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Your search : [ author:司吾] Total 4 Search Results,Processed in 0.099 second(s)
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1. 偽善者
ケネディがアメリカ大統領として、しかも億万長者の大統領として、つねづね一族郎党をひきつれて各地の別荘に休暇をすごしにゆくことは、別にニュースにはならない。大統領が休暇をすごしているとき、軍警が林立して防備をかためていることも、ニュースにはなるまい。アメリカの新聞雑誌がニュース·バリューのあるものとして書きたてたのは、ケネディがさいきん、自分が別荘にいったときは警備人員は姿を現わしてはいけないと命令
Author: 司吾 Year 1962 Issue 11 PDF HTML
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2. 先例をつくってはならぬ
アメリカ支配グループの代弁著『USニュース·アンド·ワールドレポート』の十月十五日号は、アメリカ帝国主義のラテン·アメリカ政策について一文をかかげた。ごたぶんにもれず、ワシントンの最近の論調にあわせて一席ぶったものである。ただ、この文章は、ラテノ·アメリカにおける「共産主義の重大な脅威」というデマをくりかえすほか、いささか意味深長な議論をのべている。もしもこれがなければ、なんら注目に値しないもので
Author: 司吾 Year 1963 Issue 1 PDF HTML
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3. 矛盾しない「矛盾」
アメリカの国防長官マクナマラは、十月十日、アメリカ陸軍協会のある集会で演説した。アメリカの軍備拡張政策における「矛盾のなかの矛盾」―これがそのテーマである。この演説によると、アメリカはいま、「一方ではぼう大な、ますます増大する軍事力の保持に努力し」ながらも、「他方では同時に軍縮の段取りに努力しなければならない」という矛盾につきあたっている。しかも、この「矛盾」のなかの「矛盾」は、「一方で大量殺りく
Author: 司吾 Year 1963 Issue 1 PDF HTML
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4. 減税と増税
アメリカの新任大統領ジョンソンは、就任後初の演説で、「われわれがケネディ前大統領の遺業をうけつぐ最良の方法は、かれがことしずっと奮闘してきたところの租税法案を一日もはやく通過させることにほかならない」と強調した。このケネディの“減税法案”というのは、一種とびきりの“徳政”であって、おもに貧困層が最大の利益をうけるといわれてきたもの。だが、これはまっかなウソだ。この新法案によると、年収三〇〇〇ドルの
Author: 司吾(スーウー) Year 1964 Issue 2 PDF HTML