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Your search : [ author:倪一偉·武進] Total 6 Search Results,Processed in 0.510 second(s)
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1. 帰国前後
私たちがアメリカから祖国に帰ってきて、もう四年あまりになります。祖国の土をはじめて踏んだときの気持ちはといえば、ちょうど、長いさすらいの旅に出た子供が久しぶりに母親のふところへ帰りついた、といった気持ちでした。帰ってまいりましたが、帰るについては、もちろん、前もって、社会主義の祖国について十分研究し理解したうえで、決心いたしました。祖国を知る台湾で蔣介石一味が人民に対しては凶暴にふるまい、外国人に
Author: 倪一偉·武進 Year 1979 Issue 1 PDF HTML
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2. 私たちの見た祖国
私たちは、祖国の各地を参観、遊覧したあと、また北京にもどりました。毎日、人びとが出勤する姿を見るにつけ、自分がまだ仕事についていないのが残念でした。私たちはもともと工場とは縁がなく、労働者のこともよく知らないので、たびたび、工場へ入って仕事をしたいと希望を申し出ていました。私たちは、労働者、農民と結合する道を歩む決心をしていたのです。ついにその機会が来ました。一九七五年の四月上旬、それまでずっと私
Author: 倪一偉·武進 Year 1979 Issue 2 PDF HTML
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3. 私たちの見た祖国③
私は、帰国して東方紅精製工場で働くようになってから二年以上、ずっと事務室の中での仕事でしたから、現場の労働者との接触があまりありませんでした。私はできれば、その人たちと近づきになって、理解を深め、何人かの友人を持ちたいと、いつも願っていました。一昨年の春になって、「工業は大慶に学ぶ」第一回全国会議のあと、それがかなって、現場に行って仕事をすることになりました。労働者と五十日余り共に生活し、多くの友
Author: 倪一偉·武進 Year 1979 Issue 3 PDF HTML
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4. 家庭生活
西洋人の間ではよく、結婚は恋愛の墓場である、と言うようですが、結婚七年目の私たちは、かえって愛情の昇華を感じています。これは私自身、思いがけないことでした。さすらいの思い一偉と私は、台湾では大学の同窓で、彼は機械、私は経済でした。学校で知り合い、それからあと、前後してアメリカに行き、向こうで結婚しました。はじめ、私たちは二人とも学校に行っていましたが、その後、彼がコロンビア大学に移ったので、ニュー
Author: 倪一偉·武進 Year 1979 Issue 4 PDF HTML
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5. 私たちの見た祖国
私たちは、祖国大陸に帰って来て四年余りになるので、祖国へ遊覧に来た人たちとか、私たちのように、帰国してこちらで仕事をしたいと考えている人たちから、いろいろなことを聞かれます。そんなとき、一番よく聞かれることは、単身で帰国してきた場合の結婚問題です。大陸の娘さんは交際してくれるだろうか?私には彼らの気持ちがよく理解できます。台湾から来た留学生には、大陸の娘さんは理解がなく、よそよそしいのではないかと
Author: 倪一偉·武進 Year 1979 Issue 5 PDF HTML
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6. 私たちの見た祖国
おとなりの奥さんは、黄師傅とよばれている四十前の中年の方で、精製工場の中の土木部の、施工班の労働者です。工場では、労働者に対する尊称を、「師傅(スーフー)」というので、私も最初から彼女のことをそう呼んでいました。いたれりつくせりはじめて彼女に会ったのは、一九七六年の十月で、私たちがここに移ってきた翌日でした。朝早く私がちりとりを借りに行ったのです。ドアは開け放されて、入口にかかっている美しいカーテ
Author: 倪一偉·武進 Year 1979 Issue 6 PDF HTML