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沈仁康] Total 3 Search Results,Processed in 0.056 second(s)
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1. 敦煌の夕やけ
タンクローリーが大ゴビを突っ走ってきて、青海と新疆を結ぶ幹線道路、青新公路に入った。これはどこまでもつづく直線ルートだ。色彩のない乾いた大ゴビに、ラクダ草だけが緑で、そこにはきまってゴビの勇士といわれる白楊の木立がある。この車に便乗している寧寧(ニンニン)は、休暇をすごしに敦煌へ行くところだ。日曜出勤や休日出勤で、やっとためた二十日ほどの休みを、思い切って使ってしまうつもりでいる。想像するだけでも
Author: え·戴士和 沈仁康 Year 1985 Issue 12 PDF HTML
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2. 松明(たい)(まつ)
窓外では北風がうなりをあげていた。厚い雲が地上をおおい、いまにも雨がやってきそうな空模様だった。だが、会議室には熱気がみなぎっている。人民公社で開かれた、大寨に学ぶ経験交流会議は、きょうで二日目だった。批林批孔運動の成果にはげまされて、こんどの会議では、冬から春にかけて、水利工事を一歩すすめ、広大な面積にわたる農地づくりや土壌改良をおこない、農業の大発展をうながそうという取りきめがおこなわれた。あ
Author: 沈仁康 え·王徳娟 Year 1975 Issue 10 PDF HTML
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3. アワビを取る人たち
湛江(ツアンチヤン)といえば中国南端の雷州(レイチヨウ)半島にある新興の開港場、そこから船にまる一日ゆられて、磠洲島(ルーチヨウ)につい岩だらけの島わたしたちがおとずれた潭井(タンチン)村は小さな漁村で、島の東海岸にある。村の人たちは夏と秋になるとアワビ取りにいそがしい。みたところ、村は広東(クワントン)省の他の漁村とさして変わりがない。天をつくカジマルの老樹が緑の傘をひろげている。その幹からは無
Author: 沈仁康(シエンレンカン) Year 1964 Issue 4 PDF HTML