中国では、ものの順番を数えるとき、よく、「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸(こうおつへいていぼきこうしんじんき)」を使う。この十の文字は、日本では「十干」と呼ばれるが、中国では「天干」と言われる。羅振玉、呉其昌、郭沫若らの一世代前の大学者たちは、この十の文字が商(殷)代(紀元前一六〇〇~同一〇四六年)の甲骨に刻された文字の中に出現し、その形について詳しく検討を加えた。その結果、「甲」という文字は兵甲(鎧)(よ...
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中国では、ものの順番を数えるとき、よく、「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸(こうおつへいていぼきこうしんじんき)」を使う。この十の文字は、日本では「十干」と呼ばれるが、中国では「天干」と言われる。羅振玉、呉其昌、郭沫若らの一世代前の大学者たちは、この十の文字が商(殷)代(紀元前一六〇〇~同一〇四六年)の甲骨に刻された文字の中に出現し、その形について詳しく検討を加えた。その結果、「甲」という文字は兵甲(鎧)(よ...